老後を暮らすのに必要不可欠となる公的年金。
老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金がありますが、具体的な支給日をご存知でしょうか。
今回は2024年に6回ある「年金支給日」を確認するとともに、それぞれの年金額の月平均を見ていきたいと思います。
年金から天引きされるお金にも注意しましょう。
1. 【年金カレンダー】2024年「年金支給日」の一覧
原則として、国民年金と厚生年金の支給日は偶数月の15日と決められています。
ただし15日が土日祝日の場合、直前の平日に支払われます。
このとき支給されるのは、前月までの2カ月分。例えば2月15日に支給される年金は、2023年12月分と2024年1月分ということになります。
- 2月の支給日:15日(12月、1月分)
- 4月の支給日:15日(2月、3月分)
- 6月の支給日:14日(4月、5月分)
- 8月の支給日:15日(6月、7月分)
- 10月の支給日:15日(8月、9月分)
- 12月の支給日:13日(10月、11月分)
上記のように、対象月と支払月が若干ずれるため、年金受給者が亡くなったときは未支給分が発生することもあります。
この場合は遺族が請求し、未支給分を受給することが可能です。反対に死亡月後の年金が支払われてしまった場合、遺族によって返還する手続きが必要になります。
2. 2024年度の年金額は2年連続のプラス改定へ
厚生労働省によると、2024年度の年金額の例は次のとおりとなります。
- 国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分※1)
- 厚生年金:23万483円(夫婦2人分※)
※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万7808円です。
※2平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準。
2022年度(令和4年度)は21万9593円、2023年度(令和5年度)は22万4482円だったので、2年連続のプラス改定となります。
ただし、実際に増額された年金を受け取れるのは6月14日です。2024年度の年金になってすぐの4月、5月分が最初に支給されるのは、6月からであるという点を押さえておきましょう。