2. 【70歳代・二人以上世帯】手取り収入からの貯蓄割合は何パーセントか
では、みなさん収入から何パーセント貯蓄しているのでしょうか。
一般的に老後の収入の柱となるのが公的年金です。私的年金や株式の配当金、投資信託の分配金などの収入がある人もいるでしょう。
同資料より、年間手取り収入(臨時収入含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯のみ)を確認します。
2.1 年間手取り収入からの貯蓄割合
- 平均:9.0%
- 5%未満:5.1%
- 5〜10%未満:9.9%
- 10〜15%未満:15.2%
- 15〜20%未満:2.7%
- 20〜25%未満:7.7%
- 25〜30%未満:0.8%
- 30〜35%未満:4.5%
- 35%以上:5.6%
- 貯蓄しなかった:48.4%
70歳代・二人以上世帯の約半数が「貯蓄しなかった」と回答しています。
しかし、約3割の世帯が年間収入のうち15%未満を貯金に回していることが分かりました。
3. 老後に向けた計画的な資産形成を
これまで70歳代・二人以上世帯の「貯蓄ゼロ(非保有)の割合」と手取りからの貯蓄割合を確認してきました。
貯蓄できている人もあれば、貯蓄ができなかったという人もいましたね。
家庭環境や社会情勢の変化により貯蓄できない場合もありますが、継続的に貯蓄を続けるためには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。
先取り貯金であれば、基本的に一度申し込みをすれば毎月一定額を貯蓄できるので、きちんとお金を貯めることができるでしょう。
また、先取り貯金は預貯金だけでなく、リスクはありますが投資信託などの積み立てといった運用もあります。
これを機に自身に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。
3.1 【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:18.7%
- 100万円未満:5.9%
- 100~200万円未満:4.1%
- 200~300万円未満:2.8%
- 300~400万円未満:4.0%
- 400~500万円未満:2.2%
- 500~700万円未満:7.5%
- 700~1000万円未満:6.5%
- 1000~1500万円未満:10.3%
- 1500~2000万円未満:7.1%
- 2000~3000万円未満:10.0%
- 3000万円以上:18.3%
参考資料
和田 直子