3. 【60歳代・二人以上世帯】手取り収入からの貯蓄割合は何パーセントか
60歳代ではまだ仕事を続ける人もいれば、リタイアする人もいますが、どれくらい貯蓄しているのでしょうか。
同資料より、年間手取り収入(臨時収入含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯のみ)を確認します。
3.1 年間手取り収入からの貯蓄割合
- 平均:11.0%
- 5%未満:4.1%
- 5〜10%未満:11.2%
- 10〜15%未満:19.9%
- 15〜20%未満:3.2%
- 20〜25%未満:8.4%
- 25〜30%未満:1.6%
- 30〜35%未満:6.3%
- 35%以上:6.9%
- 貯蓄しなかった:38.3%
60歳代の貯蓄割合で最も多いのは「10〜15%未満」で19.9%、平均は11%でした。
貯蓄しなかった人も約4割はいますが、半数以上の人は貯蓄をしているようですね。
4. 老後に向けた計画的な資産形成を
60歳代の平均貯蓄額は2000万円以下ですが、不安のない貯蓄額は4000万円超となっており、老後に不安を抱える人が多いと思われます。
家庭環境や社会情勢の変化により貯蓄できない場合もありますが、継続的に貯蓄を続けるためには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。
まずは先取り貯金を少額でもいいのではじめることで、確実に貯蓄ができるでしょう。
また、長く働き続ける、貯蓄の一部で資産運用をするなど、現代ではさまざまな選択肢があります。
これを機に自身に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。
4.1 【ご参考】60歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:20.8%
- 100万円未満:6.1%
- 100~200万円未満:5.5%
- 200~300万円未満:3.3%
- 300~400万円未満:3.2%
- 400~500万円未満:3.4%
- 500~700万円未満:5.3%
- 700~1000万円未満:6.1%
- 1000~1500万円未満:8.6%
- 1500~2000万円未満:5.7%
- 2000~3000万円未満:8.8%
- 3000万円以上:20.3%
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
- PRTIMES「Job総研による『2024年 老後資金の意識調査』を実施 8割が”老後不安” 年金不信に備え NISA利用が最多」
宮野 茉莉子