2. これは盲点だった!住宅型有料老人ホームにかかった「想定外の費用」
美里さんの父が入所した施設は首都圏の住宅型有料老人ホーム。施設利用料は月25万円ほどでした。
「相場が月に約15~30万円ということから、20万円までは覚悟していました。でも、実際の費用は予想をはるかに超えてきました」と美里さんは言います。
費用の内訳を見た美里さんが「これは盲点だった!」と特に感じた費用を赤裸々に語ってくれました。
3. 【想定外の費用 その1】家賃(毎月5万円程度)
3.1 「毎月5万円程度かかった家賃は盲点でした」
「毎月5万円程度かかった家賃は盲点でした」と美里さんは言います。
お父さんが入所した部屋は、綺麗にリフォームはされていたものの、近場の賃貸物件の相場を考えると「これで5万円?」と思うほど殺風景な部屋だったそう。
介護費や看護費など諸々別途支払っているので、『家賃イコール純粋に部屋の料金』と考えると、かなりの割高だと感じられるものだったようです。
4. 【想定外の費用 その2】生活サポート費(毎月5万円程度)
4.1 「生活サポート費も想定外の出費でした」
毎月5万円程度かかった生活サポート費も盲点だったようです。
生活サポート費用とは、ナースコール対応費・おむつ使用および廃棄料・寝具レンタル費など。家賃、介護費・看護費とは別に計算されるものです。
「父のお世話にかかる費用は介護費・看護費だけだと考えていたので、この生活サポート費は意外でした」と美里さんは言います。
5. 【想定外の費用 その3】入所する際の洋服・パジャマ代(入所時に5万円程度)
5.1 入所時の洋服・パジャマを買い揃え、裾や丈を直す必要がありました。
入所時に5万円程度かかった洋服・パジャマ代もまた、想定外の出費だったそうです。
「入所する際にパジャマ5セット・洋服上下5セットを用意するように言われ、量販店で買いそろえたところトータルで4万円程度かかりました。
また、袖や裾がゴムになっているものは禁止だったので、父の寸法に合うように袖と裾の丈を仕立て屋さんで直したところ、全部で1万円程度かかりました」
単品で買うとそんなに高くは感じないかもしれませんが、10セットも用意すると大きな出費ですね。さらに、袖や裾の丈まで直す必要があることは確かに盲点だったかもしれません。