1. 【女性の年金月額】公的年金を、みんないくらもらっているのか

厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、いまのシニア世代が受け取る年金月額に関するデータを見ることができます。

日本の公的年金は図のように「国民年金・厚生年金」の2つの制度から成り立つ「2階建て構造」です。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

現役時代に加入する年金は、働き方や立場によって変わります。老後の年金額にも「平均月額」からは見えにくい個人差出てきます。

そこで今回は、厚生年金と国民年金の年金月額について「何人程度の人が、いくらくらい」もらっているか、受給額分布をグラフで見ていきましょう。

2. 【年金月額】女性の厚生年金「みんないくらもらっているのか」平均と個人差

ここからは、厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、女性の年金月額に関するデータを見ていきます。まずは厚生年金から。

2.1 「厚生年金」女性の月額平均はいくらか

厚生年金保険(第1号):女性平均月額:10万4686円

同資料では、女性が受給する厚生年金の平均月額は10万4686円となっていますが、実際にはいくらの厚生年金を受け取っている人が多いのでしょうか。

グラフでは、受給権者数を1万円刻みで確認していきます。

※厚生年金の金額は、基礎年金(国民年金)の金額を含んでいます。

出所:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

2.2 女性の厚生年金受給額の分布

  • 1万円未満:2万9276人
  • 1万円以上~2万円未満:6963人
  • 2万円以上~3万円未満:5万519人
  • 3万円以上~4万円未満:8万9784人
  • 4万円以上~5万円未満:7万9430人
  • 5万円以上~6万円未満:9万3183人
  • 6万円以上~7万円未満:23万7418人
  • 7万円以上~8万円未満:44万2558人
  • 8万円以上~9万円未満:68万666人
  • 9万円以上~10万円未満:85万1331人
  • 10万円以上~11万円未満:77万7047人
  • 11万円以上~12万円未満:59万523人
  • 12万円以上~13万円未満:41万5686人
  • 13万円以上~14万円未満:29万4029人
  • 14万円以上~15万円未満:21万3811人
  • 15万円以上~16万円未満:15万5836人
  • 16万円以上~17万円未満:11万2272人
  • 17万円以上~18万円未満:7万6925人
  • 18万円以上~19万円未満:5万2191人
  • 19万円以上~20万円未満:3万7091人
  • 20万円以上~21万円未満:2万4351人
  • 21万円以上~22万円未満:1万6322人
  • 22万円以上~23万円未満:1万444人
  • 23万円以上~24万円未満:6549人
  • 24万円以上~25万円未満:3719人
  • 25万円以上~26万円未満:2081人
  • 26万円以上~27万円未満:1047人
  • 27万円以上~28万円未満:488人
  • 28万円以上~29万円未満:196人
  • 29万円以上~30万円未満:135人
  • 30万円以上~:361人

もっとも人数の多かった厚生年金の受給額は「9万円以上~10万円未満」です。