LIMOが2023年02月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2023年02月08日)

1月20日、厚生労働省から令和5年(2023年)度の年金額改定が公表され、3年ぶりに公的年金額が引き上げられることになりました。

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

老後の収入の柱となる公的年金。老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金がありますが、具体的な支給日をご存知でしょうか。

今回は2023年に6回ある「年金支給日」を確認するとともに、それぞれの年金の平均月額や受給額分布を確認していきます

1. 2023年「年金支給日」の一覧。2023年最初は2月15日!

「年金は毎月もらえる」と思っている若い世代の方もいるかもしれませんが、国民年金と厚生年金の支払月は偶数月の15日。前月までの2カ月分が、15日に支払われるイメージです。もし15日が土日祝日の場合、直前の平日に支払われます。

出所:LIMO編集部作成

例えば2022年12月分の年金は、2023年1月分と一緒に2023年2月15日に支給されます。

対象月と支払月が若干ずれるため、年金受給者が亡くなったときは未支給分が発生することもあります。この場合は遺族が請求し、未支給分を受給することが可能です。反対に死亡月後の年金が支払われてしまった場合、返還する手続きが必要です。

2. 「国民年金の受給額」ひと月平均いくら?

2カ月分まとめて支払われる国民年金と厚生年金ですが、ひと月平均の受給額はいくらか、まずは国民年金から見ていきましょう。

2.1 国民年金の平均月額

まずは厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金・国民年金事業の概況」から、国民年金の受給額を見ていきましょう。

〈全体〉平均年金月額:5万6368円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9013円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4346円

2.2 国民年金の年金月額階級別老齢年金受給権者数

  • 1万円未満:7万27人
  • 1万円~2万円未満:28万4152人
  • 2万円~3万円未満:90万3006人
  • 3万円~4万円未満:274万9550人
  • 4万円~5万円未満:463万6048人
  • 5万円~6万円未満:791万730人
  • 6万円~7万円未満:1500万3006人
  • 7万円以上:187万2466人

国民年金の平均月額は、男女全体で5万6368円となっています。1万円刻みでみると、男女差はさほど大きくないことがわかります。ボリュームゾーンは男女ともに6万円以上~7万円未満です。