おもちゃのピアノで「魔王」を演奏

「『魔王』っておもちゃのピアノでも弾けるもんなんだと驚いた思い出」というコメントとともに投稿されたのは、女性がトイピアノを演奏する姿を映した50秒の動画でした。

トイピアノとは思えない見事な演奏。普通のピアノとは異なる鉄琴のような高い音が、全体の雰囲気と絶妙にマッチしているように感じられます。

素晴らしい演奏に聞きほれていると、「謎の馬」が動画の中心に。宙返りを繰り返す馬の姿は、なかなかにシュールです。一緒にパフォーマンスを盛り上げる、ダンサーのような存在なのでしょうか。

「魔王」と「馬」の関係

出所:@inu1dog1

今回トイピアノによる演奏で話題となった「魔王」は、オーストリアの作曲家フランツ・シューベルトが1815年ごろに作曲したとされる楽曲です。

中学校の音楽の時間にこの曲を学んで、「お父さんお父さん」というフレーズが頭に残っている人もいるのではないでしょうか。

魔王の歌詞は、ドイツの詩人ゲーテの同名の詩からとられたそうです。馬に乗って夜道を駆ける親子。甘い言葉をかけてくる「魔王」への恐怖を訴える息子に、弱っているゆえの幻覚・幻聴だと諭す父親…というストーリーです。

魔王の歌詞を考えると、動画に登場する「謎の馬」にも一定の説得力が生まれてくるような気がします。弱った子供が乗っているはずの馬が、宙返りをしているのはさておき。