さて、より良いチーム運営のためには、変わる必要はなくてもお互いに努力しなければ家庭がまわらないのもたしかです。洗濯が嫌いだからといって、しないわけにはいきませんよね。その場合は「男だから女だから」といった枠にとらわれず、「できる人ができること」をというスタンスでいいでしょう。

男性でも子どもをあやすのや料理が上手だったり、女性でもDIY好きという人もいます。得意不得意、好き嫌いから、お互い無理のない家事育児を振り分けます。どちらも好まない家事は分担し、食洗機など家電の利用も考えましょう。

やらないことも一つの手です。たとえば洗濯物はハンガーに干してそのまま収納すれば、洗濯物を畳むという家事が減らせます。洗濯物はカゴに入れっぱなしで各自カゴからとる、という家庭もあります。考えてみれば毎日やらなくても、2、3日に1回で十分な家事もあります。子どもの頃育った家族と同じでなく、新たなチーム作りとして家事育児も捉えてみましょう。

チーム運営と考えると、許せることが増え、求めることも変わってきます。長い目で人生を見据え、どんな問題も乗り越えられるチーム作りをしてみてくださいね。

宮野 茉莉子