4. 厚生年金を「月額20万円以上」受給できる人の割合は15%未満!

それでは、今回フォーカスしていた厚生年金「月額20万円」を超えるシニア受給者はどれくらいいるのでしょうか。

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の月額階級別の受給者数は下記の結果でした。

厚生年金を受給する総数1599万6701人のうち、厚生年金「月額20万円以上」を受け取っている人と割合は下記のとおりです。

  • 全体:236万2838人(14.7%)
  • 男性:230万765人(14.4%)
  • 女性:6万2073人(0.4%)

※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計値が必ずしも100とはなりません。

月額20万円以上の厚生年金を受給している人数は全体で236万人程度となっており、全体の15%にも満たない結果となっています。

全体のボリュームゾーンは「月額10万円以上〜11万円未満」であり、平均月額よりも低いのが現状です。

手厚いと言われる厚生年金でも、月額20万円以上を受け取ることができる人は決して多くないようです。