2. 賃貸のメリット・デメリット
続いて賃貸のメリットとデメリットも見ていきます。
2.1 賃貸のメリット
賃貸には主に次の5つのメリットがあります。
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初期費用が安い
賃貸の最大のメリットといえるのが、持ち家と比べて初期費用を安く抑えることができる点です。
近年では空室を防ぐために礼金・敷金が0円といった物件や、比較的自由にリフォームすることができる物件も増えています。
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気軽に住み替えができる
家族構成やライフスタイルの変化、転勤、近隣とのトラブルなどがあった場合でも、気軽に住み替えることができます。
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家のメンテナンス費用がかからない
賃貸物件は入居者が建物や設備の修理、メンテナンスを行う必要がありません。
たとえ水漏れの発生や給湯器、備え付けのエアコンなどが故障してしまった場合でも、重大な過失がなければ修理代を貸主に負担してもらうことができます。
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収入に合わせて住まいを選ぶことができる
万一、病気や怪我、失業などで収入が減ったとしても、家賃の安い家に転居して住居費の負担を減らすことができます。
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固定資産税や都市計画税の支払いが不要
賃貸住宅では、持ち家にかかる固定資産税や都市計画税の支払いがありません。
2.2 賃貸のデメリット
賃貸のデメリットは次の通りです。
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間取りや内装、設備などを自由にリフォームすることができない
賃貸住宅では一部の例外を除き、間取りや設備に不満を感じても自由にリフォームすることはできません。
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一生家賃の支払いが続く
賃貸は一生家賃を払い続けるだけでなく、契約更新の際には更新料がかかるので、その月は支払額が増えてしまいます。
またどれだけ家賃を払い続けても、自分の資産になることはありません。
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高齢になると契約を更新できないことがある
高齢になると収入面での不安や健康面での不安、保証人がいないことなどを理由に、契約を更新できないことがあります。
3. 持ち家か賃貸か、十分に検討を
持ち家と賃貸にはそれぞれにメリットとデメリットがありますが、とくに老後のことについて事前に十分検討しておくことが大切です。
賃貸は持ち家よりも気軽に住み替えができる半面で、老後の暮らしについては若干不安が残ります。
それぞれに向き、不向きがあるので、自分がどちらに向いているのかを慎重に検討することが重要です。
参考資料
亀田 融