2. 年収1000万円・45歳独身会社員の「手取り額」はいくらか

年収1000万円を稼ぐ会社員は高年収ですが、1000万円すべてを受け取れるわけではありません。税金や社会保険料が差し引かれた後の金額が実際にもらえる手取りです。

では、年収1000万円のうちいくら税金と社会保険料がかかるのでしょうか。以下の条件でシミュレーションしてみましょう。

シミュレーション条件

  • 東京都勤務の45歳会社員
  • 年収1000万円(月給60万円×12ヶ月+ボーナス140万円×2回)
  • 独身
  • 住まいは埼玉県(住宅ローン残高なし)
  • 生命保険料控除や医療費控除・寄付金控除の適用なし

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

出所:筆者作成

  • 健康保険料(介護保険料含む):58万3000円
    3万4869円(月給分)×12ヶ月+8万2149円(ボーナス分)×2ヶ月分
     
  • 厚生年金保険料:76万7000円
    5万3985円(月給分)×12ヶ月+5万9475円(ボーナス分)×2ヶ月分
     
  • 雇用保険料:6万円
    1000万円×0.6%
     
  • 所得税:82万1000円
    (1000万円(額面年収)ー48万円(基礎控除)ー195万円(給与所得控除)ー140万9496円(社会保険料控除))×20%ー42万7500円+1万6897円(復興特別所得税)
     
  • 住民税:62万6000円
    (1000万円(額面年収)ー43万円(基礎控除)ー195万円(給与所得控除)ー140万9496円(社会保険料控除)×10%+5000円(均等割)
     
  • 手取り:714万3000円
    1000万円ー58万3000円(健康保険料)ー76万7000円(厚生年金保険料)ー6万円(雇用保険料)ー82万1000円(所得税)ー62万6000円(住民税)

*各数値の計算で四捨五入をおこなっているため、計算式と計算結果が一致していません。

年収1000万円の独身・会社員がもらう手取りは714万3000円です。年収のうち約29%が税金・社会保険料として差し引かれます。

税金と社会保険料の金額の高さに驚いた人も多いのではないでしょうか。また、税金・社会保険料のうちもっとも高いのは厚生年金保険料でその金額は年間76万7000円となっています。