4. 50歳代から家計の見直しを貯蓄計画を

50歳代では貯蓄1000万円ない人のほうが多数派でした。

教育費を払い終えて貯蓄が心もとないという方もいるでしょう。

ただお子さんが巣立ったご家庭では、教育費がなくなり、生活費も減ったりするため、子育て期間よりも貯蓄できる金額が増えるというご家庭も多いでしょう。

また、子どもの手が離れ時間に余裕が出てくれば、生活費も見直しやすくなります。

老後資金を考える際には「生活費を下げること」も大切ですから、50歳代から食費や外食費、光熱費を見直すなど、暮らしのダウンサイジングをすることも大切です。

それとともに行いたいのが貯蓄です。

確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。

先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。

2024年は新NISAもはじまりました。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。

資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。

年代によってとれるリスクが異なりますし、大切な老後資金なので、きちんと情報収集をして納得のいく運用をしたいところです。

これを機に、ご家庭に合った老後資金対策について考えてみてはいかがでしょうか。

4.1 【ご参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:24.4%
  • 100万円未満:9.3%
  • 100~200万円未満:5.8%
  • 200~300万円未満:4.2%
  • 300~400万円未満:5.1%
  • 400~500万円未満:3.2%
  • 500~700万円未満:5.0%
  • 700~1000万円未満:5.7%
  • 1000~1500万円未満:8.8%
  • 1500~2000万円未満:6.0%
  • 2000~3000万円未満:7.2%
  • 3000万円以上:10.8%

参考資料

宮野 茉莉子