2023年12月に厚生労働省が公表した資料によれば、国民年金の平均受給額は5万6316円、厚生年金は14万3973円であることが明らかになりました。
受給額は年金への加入や期間、厚生年金の場合は支払った保険料によって将来の受給額が変わります。したがって、夫婦の働き方によっても金額にばらつきが生じ、年金が少ない場合は毎月貯蓄を切り崩す家庭もあるでしょう。
一時期注目を集めた「老後2000万円問題」もありましたが、実際にはどのくらい貯蓄をできているか気になりますよね。
そこで今回は、定年前の50歳代がどれくらい貯蓄を持っているのかを見ていきます。
貯蓄額の目標を立てる際の参考になれば幸いです。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄500万円以上~700万円未満は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄500万円以上~700万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄500万円~700万円未満の割合
- 5.0%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄700万円未満の割合
- 57.0%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1253万円
- 中央値:350万円
貯蓄500万円~700万円未満は1割未満、貯蓄700万円未満でみると約6割となりました。