2024年がはじまりました。「老後2000万円問題」が話題になってから約5年が経ち、今年は新NISAもはじまります。
「老後に2000万円の貯蓄は難しい」と思う人もいるかもしれませんが、一方で、賢い資産運用や計画的な老後資金の用意を進めている世帯も多く存在します。
給与やボーナス、預貯金、資産運用、年金など、家計に影響を与えるさまざまな要因があります。これらの要素は家庭や個人によって異なり、現代シニアの貯蓄額もバラつきが大きいのが実情です。
そこで今回は、金融広報中央委員会の提供するデータをもとに、50歳代で二人以上の世帯に焦点を当て、貯蓄事情を詳細に探ります。
これを参考にして老後資金計画を練ることで、将来に備えた適切な対策を講じる手助けになるでしょう。それでは、50歳代の貯蓄事情を確認していきます。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄200万円以上~300万円未満は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄200万円以上~300万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄200万円~300万円未満の割合
- 4.2%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄300万円未満の割合
- 43.7%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1253万円
- 中央値:350万円
貯蓄200万円~300万円未満は1割未満、貯蓄300万円未満でみると約4割となりました。