3. 年金「約44万9000円」が支給されるのはどんな夫婦?
では、8月15日の年金支給時に夫婦2人で合計「約44万9000円」を受け取る方の詳細を確認してみましょう。
まず、年金の支給は偶数月に「2ヶ月分」が支給される点がポイントです。8月に支給される年金は2ヶ月ですから、
44万9000円 ÷ 2 = 22万4500円
月額でみると22万4500円となりますね。
先ほど、厚生労働省が発表した厚生年金のモデルケースを確認しましたが、67歳以下の人の標準的な夫婦世帯では月22万4482円でした。44万9000円(2ヶ月分)が支給された方々はまさに標準的な世帯だということがわかります。
標準的な世帯では厚生年金に加入する夫(妻)と国民年金のみの妻(夫)の世帯でしたので、2人とも厚生年金であればさらに増えることが予想されます。
反対に、夫婦ともが国民年金のみだと、もっと少ない金額になるでしょう。
3.1 年金「約44万9000円」でも安心できない理由
また、気を付けたいのは44万9000円が手取り額ではない点です。現職時代と同様に年金からも税金や保険料が天引きされます。
そのため、額面が44万9000円であっても、実際に使える金額は少なくなるので注意が必要です。
実際の振込額は、年金振込通知書で確認することになります。受給する前の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」の数字も額面での記載ですからこちらも注意をしておきましょう。