2018年2月2日に行われた、東ソー株式会社2017年度第3四半期決算IR電話会議の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:東ソー株式会社 取締役 常務執行役員 経営管理室長 河本浩爾 氏

2017年度第3四半期連結決算概要

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河本浩爾氏:河本でございます。よろしくお願いします。決算短信一番最後の決算概要を用いて説明させていただきます。

まず、資料の中ほどに指標が記載されています。為替は、ドルは111円69銭となり、前年比5円8銭の円安となっております。ユーロも128円55銭となり、こちらも10円56銭の円安となっております。

その下の国産ナフサ価格につきましては、キロリットルあたり3万9,733円となり、前年から7,400円上昇いたしております。なお、10・12月の価格については速報で4万4,600円と出ておりますが、決算は4万4,000円で実施いたしております。

このような状況下での2017年度第3四半期の業績でございますが、売上高は6,019億円となり、885億円、17パーセントの増収となりました。営業利益は943億円となり、229億円、32パーセントの増益。経常利益も997億円となり、242億円、32パーセントの増益。四半期純利益も690億円となり、171億円、33パーセントの増益と、増収増益の決算となりました。

特別損益については、とくに大きなものはございませんでした。第3四半期の業績としては、営業利益から四半期純利益までの損益項目において最高益を更新いたしております。営業利益と経常利益は、3年連続の最高益更新となりました。

四半期純利益は、日本ポリウレタン工業を合併し多額の繰延税金資産を計上した、2014年の利益525億円を3年ぶりに更新いたしました。なお、売上高の過去最高は、2007年の6,074億円。これに次ぐ売上高となっております。

続いて、売上高の説明にまいります。売上高は6,019億円と、885億円の増収となりました。その要因を右側に記載しておりますが、数量差で171億円、価格差で715億円のプラスでございます。価格差のうち、為替円安による影響は185億円ということで、価格差に含まれております。

次に、セグメント別に見てまいります。石油化学は1,354億円と、210億円の増収となりました。数量差の22億円は、今年は四日市定修のスキップ年であったことで生産増、それによる販売が増加しております。価格差188億円は、ナフサ等原料価格上昇に伴うオレフィン、それからポリエチレンの値上がり等によるものでございます。

続いてクロル・アルカリは2,430億円と、503億円の増収となりました。数量差の59億円は、VCMのスワップ販売とPVCの販売増加が主なところでございます。価格差445億円は、ウレタン原料、苛性ソーダ、PVCの市況上昇および円安によるところでございます。

機能商品は1,384億円と、157億円の増収となりました。数量差の88億円は、ジルコニア、石英製品、臭素関連製品等の販売増加によるものでございます。価格差の69億円は、こちらは円安による海外子会社の円換算売上高増加が主なところでございます。

エンジニアリングは543億円と、2億円の減収。その他は309億円と、17億円の増収となりました。

続いて、営業利益の説明にまいります。営業利益は943億円となり、229億円の増益となりました。

セグメント別に見てまいりますと、石油化学は176億円と、41億円の増益となりました。数量差の14億円は、オレフィン、ポリマー製品での販売増加によるものでございます。固定費差他の19億円は、こちらは在庫受払損の改善が主なところでございます。

続いて、クロル・アルカリは462億円と、182億円の増益となりました。数量差のマイナス6億円は特殊要因にございまして、ウレタンの採算改善によりまして、ウレタンの海外子会社の在庫に対する未実現利益の償却金額が増加したのが主な要因でございます。数量要因と言うよりは価格要因でございますが、未実現につきましては数量差で表現しております。

交易条件の223億円はウレタン原料および苛性ソーダでの手取り改善が主なところです。固定費差他のマイナス35億円は、修繕費等の固定費増加が主なところでございます。

続いて、機能商品は271億円と、6億円の増益となりました。数量差の37億円は、ジルコニア、臭素関連製品の販売増が主なところでございます。固定費差他のマイナス28億円は償却費の増加が主なところで、主なものとしては臭素、それからマレーシアでのハイシリカゼオライトでございます。

エンジニアリングは13億円と、4億円の減益。それからその他は21億円と、3億円の増益となりました。

それでは、決算短信の1枚目をご覧ください。一番下に通期の連結業績予想を記載しておりまして、脚注に記載のとおり、今回業績予想はしておりませんが、10月に公表した業績予想に対する第3四半期までの進捗率は、売上高で75パーセント、営業利益以下の損益項目では80パーセントから84パーセントとなっており、上振れする可能性が高いと思っております。

それから、その1つ上に配当の状況を記載しておりますが、配当につきましても、期末配当24円。こちらは2株を1株に併合した後でございますが、この期末配当については修正しておりませんが、業績がこのような状況で行きますと、期末配当は見直すことになるのではないかと考えております。

私からの説明は以上でございます。

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