GMOテック、17年通期はほぼ業績予想値で着地 運用型広告は領域特化の自社サービス開発に注力

2018年2月2日に行われた、GMO TECH株式会社2017年12月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:GMO TECH株式会社 代表取締役社長 鈴木明人 氏
GMO TECH株式会社 常務取締役 児林秀一 氏
GMO TECH株式会社 O2O事業事業部長 山内章 氏 

2017年12月期決算説明会

鈴木明人氏(以下、鈴木):本日はお忙しいところ、弊社の決算説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。それではさっそく、2017年通期の決算説明会を開始します。

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こちらが、本日のアジェンダになります。初めに決算の概論と要約、続けて決算概要、その後にセグメント別の概況について、ご説明させていただきます。

決算サマリ

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こちらが、決算のサマリになります。ご覧のとおり、売上高から経常利益まで、ほぼ業績予想どおりの着地となりました。最終利益につきましては、特別損失の計上により、73パーセントの達成率となりました。特別損失につきましては、損益計算書の項目でご説明させていただきます。

売上高は、業績予想に対し堅調に推移し、28億1,800万円となりました。営業利益につきましては、利益率改善活動を行いまして、1億400万円で着地しております。2017年は、業績を推進していくための体制整備に集中した年です。2018年の業績予想につきましては、後ほどご説明させていただきます。

全社営業利益の推移

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続きまして、営業利益の推移になります。2016年第2四半期を底に、回復基調にございます。アドテク事業の事業再編により効率化が図られ、利益にも貢献しております。O2O事業の投資も吸収した上で、伸長しております。

セグメント別売上

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続きまして、こちらはセグメント別の四半期の売上の推移になります。アドテク事業は、事業再編による製販一体化ならびに(クライアント)業種特化型により、売上が伸びております。O2O事業は、チェーン店さまを中心とした営業展開で、増収トレンドが継続しております。全社としては、前年同期比で114パーセントとなっております。

セグメント別営業利益

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続きまして、セグメント別の営業利益の推移になります。アドテク事業につきましては、商材の見直しと組織再編により、増益となりました。O2O事業につきましては、堅調に売上を伸ばすも、投資継続中となります。全社としては、前年同期比で104パーセントとなります。

2018年業績予想

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続きまして、業績予想についてご説明いたします。2018年は、売上高が29億円・営業利益が1億1,000万円という予想を開示させていただきました。

2018年におきましては、既存の大型案件において取組の変更が浮上しており、開示予想においては、保守的に見込んでおります。詳細につきましては、該当のパートでご説明させていただきます。

株主還元について

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続きまして、配当性向についてご説明させていただきます。株主さまへの利益還元を強化することを目的としており、配当性向を50パーセントにさせていただいております。

2017年に関しては、最終利益が開示を下回りましたが、業績との関係性が薄いものであり、株主還元を優先させていただきました。今後も、成長性と収益のバランスを重視しつつ、持続的な成長を目指してまいります。

貸借対照表サマリ

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続きまして、通期の決算の概要になります。貸借対照表のサマリは、ご覧のとおりとなっております。自己資本は、当期純利益の影響により増加しております。

損益計算書サマリ

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続きまして、損益計算書のサマリとなります。冒頭でご報告のとおりですが、売上高がわずかに伸びませんでしたが、営業利益・経常利益・純利益は増益となりました。投資有価証券につきましては、簿価と比較し、時価が著しく下降したため、投資有価証券評価損として1,520万円を計上しております。

アドテク事業の概況

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続きまして、アドテク事業のセグメント別の概況になります。こちらにつきましては、事業責任者の児林よりご説明させていただきます。

児林秀一氏:アドテク事業を担当しております、児林と申します。よろしくお願いいたします。それでは、アドテク事業の概況についてご説明させていただきます。

2017年の第4四半期については、第3四半期と比べて売上・利益ともに減少したものの、運用型広告や営業強化によって、前年を超えて堅調に推移しております。

アドテク事業 営業利益 四半期比較

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続いて、営業利益の四半期比較となります。第4四半期については、QonQで営業利益が23パーセント増の4,840万円となり、通年の営業利益は前年比43パーセント増の1.48億円となりました。(2017年は)結果として、第1四半期以外はすべて前年を上回る結果で着地をしたかたちとなります。

アドテク事業 2017年 振り返り

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続いて、2017年に行ってきたことについて、ご説明させていただきます。まずアフィリエイトサービスですが、Web向けの機能を主に追加し、強化を図ってまいりました。

また、SEO対策について、こちらもSEO会社ならではのサイト制作パッケージを組み合わせて、利益率の向上などに努めてきました。また、運用型広告については、とくに業界に特化した広告運用・営業に力を入れてまいりまして、2017年の前年比増の結果となった次第でございます。

アドテク事業 2018年への影響

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この後、2018年(のアドテク事業の注力テーマ)についてご説明しますが、先ほど鈴木が申し上げた、大手クライアントの取組内容の変更についてご説明をさせていただきます。

まず、アフィリエイト広告で、2018年からかなり大きいクライアントさまとの取組内容に、変更が発生しました。それによって、今年度2018年のPLに、非常に大きな影響を与えることが予想されております。そのための、今後の対策と対応についてのご説明となります。

まず、営業人員の増員によりまして、販売スピードを早めてまいります。また同時に、営業基盤の強化や、戦略・戦術をすべて、見直してまいりたいと考えております。あと、「SmaAD」の販売単価の向上と継続率を高めることで、減益部分の穴埋めとキャッチアップを早期に行っていき、2018年の数字を引き続き上げていきたいと考えております。

アドテク事業 2018年の注力テーマ①

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2018年の注力テーマについて、ご説明させていただきます。まず、アドテク事業のアフィリエイト広告は、案件単価向上と継続率向上をテーマとしております。2017年までのアフィリエイト広告については、主に図の黄色い部分の売上(既存売上エリア)で、すべて構成されております。

1月に「SmaAD DSP」と「SmaAD DMP」をリリースさせていただいたんですけれども、こちらを活用することによって、既存のアドネットワーク……「SmaAD Reward」で活用したユーザーデータを使い(①)、良質なユーザーデータのみをこのDSPに投入すること(②)によって、より多くのユーザーを獲得することができます。

また、他社のアドネットワークを弊社経由で実施することによっても、この良質データを増やすことができます。こちらのSmaAD DSPの売上を、今までなかった売上として上げていくことで、案件単価の向上につなげていきたいと考えております。

また、今までやっていたアドネットワークの、SmaAD Reward部分も継続して実施をいただくことで、ユーザーデータが常に更新されまして、最新データにどんどん追加されてまいります。

こちらを行っていくことによってDSPの精度が上がり、かつユーザーの接触機会も増えてまいりますので、サービスとしての継続メリットが生まれます。こちらを行っていくことで、案件単価の向上と継続率の向上を図ってまいりたいと考えております。

アドテク事業 2018年の注力テーマ②

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続いて、SEOについてご説明させていただきます。こちらは前回(2017年の取組)の引き続きとなりますが、人員増加による営業強化をしていきます。あと、SEO商材のバリエーションを増やしていくことで、顧客のニーズに応えていきたいと考えております。

運用型広告に関しては、先ほど申し上げた、領域を特化した自社のサービス開発を行っていくことで、新規開拓と案件の継続率を高めていきたいと考えております。

アドテク事業 今後の展望

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最後に、今後の展望です。昨年に引き続き、営業体制の強化・コストの最適化・運用型広告の販売強化・プロダクトの開発を進めていくことで、とくに自社商材の販売体制強化を進めていきます。アドテク事業のご説明は、以上となります。

O2O事業の概況

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山内章氏:O2O事業を担当しております、山内です。よろしくお願いいたします。まずこちらは、O2O事業の売上と営業利益の推移となります。「アップカプセル」の上位版である「アップカプセルPRO」のリリースにより顧客基盤を拡大し、トップラインは堅調に推移しておりますが、先行投資は継続中となります。

O2O事業 契約店舗数推移

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続きまして、こちらはO2O事業の重要指標である、契約店舗数の推移となっております。チェーン店を中心として導入が進み、足下では(累計契約店舗数が)3,900店舗を突破しておりまして、すでに4,000店舗を突破する見込みとなっております。

O2O事業 累計ダウンロード数

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また、累計のダウンロード数につきましては、(2018年)1月15日時点で400万を超えておりまして、利用者数も順調に拡大しております。

O2O事業 2017年取り組み①

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続いて、2017年の取り組みをご紹介いたします。まずは飲食チェーン店の、塚田農場さまのアプリ導入事例となります。こちらは、アナログの名刺のデジタル化や、動画再生の機能改革がございましたが、中でも「スタッフアプリ」という、店舗のスタッフさまが利用するタブレットアプリが特徴となっております。

スタッフアプリによりまして、店舗スタッフが来店したお客さまの属性や、来店履歴などをリアルタイムで確認することが可能となり、接客品質の向上を図ることが可能となっております。

O2O事業 2017年取り組み②

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続いて、小売業体の導入事例となります。SAKODAホームファニシングスさまのアプリをご紹介いたします。こちらのアプリでは、ECサイトのポイントと実店舗のポイントの連携により、オムニチャネル化を実現しております。

また、ポイントの取得はECサイトや実店舗での購入時の他、GPSを利用した店舗のチェックインでのポイント取得も可能になっております。

O2O事業 2017年取り組み③

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続いて、ホテル業態の導入事例となります。相鉄フレッサインさまのアプリをご紹介いたします。こちらのアプリでは、IoTの取り組みの一環といたしまして、アプリをホテルのルームキーとして利用できる機能が搭載されております。

この機能によりまして、宿泊するお客さまの利便性の向上はもちろん、アプリ自体が宿泊のフローの中に組み込まれることでアプリの必然性が生まれることにより、アプリ利用率の向上が見込まれます。

O2O事業 2017年取り組み④

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このように、2017年に開発を行ってきた機能追加により、飲食業態の販売のさらなる強化・小売や宿泊施設などの販路拡大が見込まれております。また、各アプリの導入のプレスリリースの内容から、すでに各業態のお客さまからの問い合わせも増加しております。

O2O事業 2018年 注力テーマ①

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2018年のO2O事業の注力テーマとしては、まず、営業体制の構築・安定化を行ってまいります。2018年1月に、GMOソリューションパートナー社の事業の一部を継承いたしました。こちらの営業体制の構築・安定化を、早期に取り組んでまいります。また、営業人員の採用強化により、営業体制の拡大を行ってまいります。

次に、外部イベントや自社イベントの出展・開催を強化しておりまして、サービスの認知拡大・問い合わせ数の向上を図ってまいります。こちらに記載のとおりではあるのですが、2018年1月の実績として、店舗販促EXPOと居酒屋JAPANの2つの展示会に、すでに出展しております。

O2O事業 2018年 注力テーマ②

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開発面では、まだ具体的な内容のリリースは控えさせていただきますが、ブロックチェーンの技術を利用した店舗向けの機能の開発を予定しております。また、商圏の拡大として、アジア圏への海外展開を予定しておりまして、現在現地の代理店網を開拓中となっております。

O2O事業 導入実績

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最後に、こちらが顧客さまの導入事例となります。強みであった飲食店やアミューズメント業界の他、ホテルや小売などの事例が増えておりまして、2018年も大手顧客の獲得を推進してまいります。

続きまして、総括を鈴木よりご説明いたします。

2018年の方向性

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鈴木:それでは、総括として、2018年以降の方向性についてご説明させていただきます。アドテク事業につきましては、再度足場固めを行うとともに、AIを活用したプロダクト強化で事業を成長させていきます。

O2O事業につきましては、ブロックチェーンや仮想通貨分野に取り組み、プラットフォームの強化を図ってまいります。また、国内営業組織の強化はもちろんですが、O2O事業につきましては、海外展開も準備を進めてまいります。

ご説明は以上となります。本日は、当社決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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