今年1月から始まった「新NISA」ですが、制度の変更を機に取り組み始めた方も多くいるのではないでしょうか。「老後2000万円問題」などと言われいているため、将来のお金について漠然とした不安を感じている方も多いことでしょう。

働き盛りの30歳代はキャリアアップにより収入増が期待できる一方、結婚や不動産購入などのライフステージの変化もあり支出も増えがち。せっかくNISAを始めてみたのに、思うように積みたてることができないという方もいらっしゃるかもしれません。

自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、モチベーションアップにもつながるでしょう。今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、30歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。

1. 【30歳代・ひとり世帯】貯蓄400万円以上~500万円未満は何パーセントか

30歳代・ひとり世帯で「貯蓄400万円以上~500万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、30歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【30歳代・ひとり世帯】の貯蓄400万円~500万円未満の割合

  • 2.5%

1.2 【30歳代・ひとり世帯】の貯蓄500万円未満の割合

  • 72.8%

1.3 【30歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:494万円
  • 中央値:75万円

貯蓄400万円~500万円未満は1割未満、貯蓄500万円未満でみると約7割となりました。