貯蓄が苦手な30歳代の人にとって「1000万円」は、超えられないハードルのように感じられるかもしれません。
しかし、30歳代でこれから資産形成をしていこうとする人の、まずは目標を1000万円とするのは、ちょうどよいレベルではないでしょうか。
2024年1月から新NISAがスタートし、非課税投資で1000万円の資産形成もしやすくなりました。また、自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、具体的な貯蓄の目標金額を決めやすくなるでしょう。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、30歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【30歳代・二人以上世帯】貯蓄400万円以上~500万円未満は何パーセントか
では、30歳代・二人以上世帯で「貯蓄400万円以上~500万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、30歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【30歳代・二人以上世帯】の貯蓄400万円~500万円未満の割合
- 3.5%
1.2 【30歳代・二人以上世帯】の貯蓄500万円未満の割合
- 64.3%
1.3 【30歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:526万円
- 中央値:200万円
貯蓄400万円~500万円未満は1割未満、貯蓄500万円未満でみると約6割となりました。