2. 【30歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

2.1 【30歳代・二人以上世帯】の貯蓄300万円~400万円未満の割合

  • 8.3%

2.2 【30歳代・二人以上世帯】の貯蓄400万円未満の割合

  • 48.6%

2.3 【30歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:697万円
  • 中央値:390万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄400万円未満は48.6%。

平均は600万円を超え、中央値は350万円を超えました。

3. 2024年は先取り貯金を

これまで30歳代・二人以上世帯の「貯蓄300万円~400万円未満の割合」と平均・中央値を確認してきました。

現状は、老後を迎える60歳代において「貯蓄が十分にできている世帯」と「貯蓄ができていない世帯」とで二極化傾向にあります。

現代の日本の年金額では、年金だけで生活していくのは難しくなってきているため、平均的な老後の収支を参考に、老後について30歳代うちから考えておくことが得策です。

まずは、自分がどのくらい年金を受け取れるのか「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認してみることをおすすめします。

確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。

先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。冒頭でお伝えした通り2024年は新NISAスタートの年でもありますので、あわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

3.1 【ご参考】30歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:23.9%
  • 100万円未満:13.4%
  • 100~200万円未満:10.3%
  • 200~300万円未満:6.9%
  • 300~400万円未満:6.3%
  • 400~500万円未満:3.5%
  • 500~700万円未満:9.4%
  • 700~1000万円未満:7.3%
  • 1000~1500万円未満:6.6%
  • 1500~2000万円未満:3.5%
  • 2000~3000万円未満:3.9%
  • 3000万円以上:2.2%

参考資料

中沢 新