2. 40歳代「おひとりさま」手取り収入からの貯蓄割合

金融広報中央委員会の調査によると、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合は以下のようになっています。

  • 5%未満:6.7%
  • 5~10%未満:8.7%
  • 10~15%未満:17.8%
  • 15~20%未満:3.4%
  • 20~25%未満:9.1%
  • 25~30%未満:2.4%
  • 30~35%未満:6.7%
  • 35%以上:15.4%


収入状況によって貯蓄に回す割合は異なるものの、最も多いのは「10~15%未満」となっており、平均値は16%です。

なお、全世代を対象にしたデータではありますが、年間収入別の平均値も見てみましょう。

【「年間収入別」年間手取り収入からの貯蓄割合】

  • 収入なし:2%
  • 300万円未満:9%
  • 300~500万円未満:16%
  • 500~750万円未満:23%
  • 750~1000万円未満:26%
  • 1000~1200万円未満:23%
  • 1200万円以上:33%


回答総数が最も多いのは年間手取り収入が「300万円未満」の世帯で、貯蓄割合は9%となっています。

40歳代の平均値である16%を貯蓄に回している「300~500万円未満」の世帯では、年間約27~45万円を貯蓄している計算です。

3. 老後の生活費は平均でいくら必要?

総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」を基に、65歳以上の単身無職世帯の家計収支を見てみましょう。


あくまでも平均値ではありますが、可処分所得は12万2559円、消費支出は14万3139円であり、差し引くと2万580円の赤字となっています。

毎月2万円程度の赤字が続くものとして単純計算すれば、25年間で約600万円が不足する計算です。

家計収支は家計によって大きく異なるものの、早めに準備を始めるに越したことはありません。