貯蓄額の目標を立てる際に目安となるのが、同年代の貯蓄額です。
自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、具体的な貯蓄の目標金額を決めやすくなるでしょう。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、20歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【20歳代・ひとり世帯】貯蓄3000万円以上は何パーセント?
20歳代・ひとり世帯で「貯蓄3000万円以上」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、20歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【20歳代・ひとり世帯】の貯蓄3000万円以上の割合
- 0.5%
1.2 【20歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:176万円
- 中央値:20万円
1.3 【20歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表】(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:42.1%
- 100万円未満:22.6%
- 100~200万円未満:11.5%
- 200~300万円未満:6.4%
- 300~400万円未満:4.6%
- 400~500万円未満:2.6%
- 500~700万円未満:3.6%
- 700~1000万円未満:2.6%
- 1000~1500万円未満:1.1%
- 1500~2000万円未満:0.4%
- 2000~3000万円未満:0.4%
- 3000万円以上:0.5%
※上記の貯蓄額には現金・預貯金だけでなく株式や投資信託などの金融商品も含まれます。
貯蓄3000万円以上の人は1割未満となりました。
最も多いのが「貯蓄ゼロ」の人で約42%です。
20歳~29歳で3000万円を超える世帯はごく僅かであることが分かります。
遺産相続や学生時代から投資を学び成功したものなど、その背景はさまざま考えられます。
3000万円以上もの資産。全てをインフレリスクに晒すことなく、一部を運用するなどの対策もしておけると良いでしょう。