株式市場の振り返り-日経平均株価は7日ぶり反発、一時23,500円台回復目前に

2018年2月1日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,486円(+387円、+1.7%) 7日ぶり反発
  • TOPIX 1,870.4(+33.7、+1.8%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,343.0(+29.7、+2.3%) 4日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,789、値下がり銘柄数:238、変わらず:35
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:119、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は18億1,656万株、売買代金は3兆5,134億円(概算)となり、いずれもほぼ前日並みでした。NY市場の反発や円安などを好感した買いが増加したことに加え、6日続落による値頃感もあったと見られます。また、月初め特有の売買などもあって活況な商いとなりました。

売買代金は今年最高となった前日にわずかに届かなかったものの、高水準を維持しています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。後場に入って上値が重くなる場面もありましたが、大引け直前には一時+394円高まで上昇し、23,500円目前まで迫りました。終値も高値引けに近い水準となり、7日ぶりの反発となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価より大きくなりました。これは、広範囲に渡って買い戻しが行われたことを物語っています。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反発、売買代金は連日で1,000億円を割り込む

東証マザーズの出来高は5,539万株、売買代金は935億円となりました。出来高は前日より小幅減少となりましたが、売買代金は増加しています。大型株市場のような買い戻しの動きは限定的であり、模様眺めムードが強かったと見られます。売買代金は連日で1,000億円を下回りました。

ただ、総合指数は4日ぶりの反発となりました。今後1,400ポイントを狙う勢いを維持するかは、個人投資家の物色意欲にかかっています。

前日に暴落の富士フイルムHDが一転して大爆騰、富士通はまさかの大暴落

個別銘柄では、前日の決算発表を受けての乱高下が続出しました。前日に謎の暴落となった富士フイルムホールディングス(4901)は一転して一時+15%高に迫る猛烈な反発となり、終値でも+12%超高の爆騰となりました。

富士フイルムHDの過去1カ月の株価推移

また、自動車株では通期予想を上方修正した日野自動車(7205)も一時+10%高に迫る爆騰となり昨年来高値更新となっています。なお、ファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)などの主力大型株は軒並み値を上げて引けました。

一方、期待値を下回った富士通(6702)は▲13%安に迫る暴落となり、通期予想を下方修正したセイコーエプソン(6724)は一時▲10%安に迫る暴落となりました。また、日東電工(6988)が大幅安となり、連日で高値更新が続いた日立建機(6305)は反落となっています。

富士通の過去1か月の株価推移

その他では、取引時間中に決算発表を行った新日鐵住金(5401)が、発表直後に急落したものの、すぐに買い戻されて終値は大幅高になったのが目を引きました。

新興市場では、ソウルドアウト(6553)が値を飛ばして昨年来高値を更新し、ブライトパス・バイオ(4594)も急騰となりました。ただ、全体的には静かな値動きで、新興市場らしいダイナミックな値動きは少なかったようです。

青山 諭志