2. 4年生私立大学の入学金と授業料

私立大学では国立大学と違い、一般的に「教育充実費」や「施設設備費」などがあります。

コロナ感染が拡大するまでは、「施設設備費」や「施設負担金」でしたが、オンライン授業などで施設を使っていないにもかかわらず、支払いが必要になったこともあり、項目が変わった大学もあります。

3. 一人暮らしの下宿代にも注意

「国立大学」と「私立大学」を比べてみると学部によって大きく異なり、入学金や授業料では少なくとも1.7倍〜となっています。

金銭面の負担で考えると、「国立大学、公立大学に行ってくれたら…」と思うかもしれませんが、お子さんが「何の目的を持って」、「どんな夢を持って」、進学するのかも大事です。

大学全入時代と言われたときから久しくなりますが、お子さんが目指すものを信じて進んでくれたら、教育費も頑張って出せるのではないかと思います。

ただし、授業料以外にかかるものとして大学生の間の生活費も見過ごせません。

自宅から通うのか、一人暮らしをするのか。自宅外から通学する場合も首都圏ともなると、生活費が大きく変わります。

2022年度の下宿生の1ヶ月の生活費

出所:全国大学生活協同組合連合会「第58回学生生活実態調査概要報告」より筆者作成
※四捨五入のため、合計額が合わないことがあります。

上の表を見ていただくとわかるように、自宅外の場合は国立大学・私立大学に関わらず教育費がかかりますので、授業料以外もなるべく早く準備する必要があります。

受験を経験した方はわかるかもしれませんが、受験費用、検定費用も意外と負担となります。

地元で受験する場合、交通費は比較的安いかもしれません。

しかし県外で受験するとなると、飛行機や新幹線、前日からの宿泊費がかかります。親御さんが一緒に行かれることもあるでしょう。

お子さんの進学希望先のことも事前に調べることが必要です。