寒くなってきたこの季節、気になるのが冬の暖房代です。一般的には、電気や灯油を消費して暖をとります。
今回はさらに、林業従事者に話を伺いつつ、薪も含めた暖房代の比較を行ってみました。
結果を見ていきながら、薪に関しては暖房費だけではない魅力も紹介します。薪のよさを知る機会になれば幸いです。
1. 電気・灯油・薪の費用を比べてみる
公的機関の情報などをもとに、各燃料のひと月にかかる平均額をそれぞれ比較します。
1.1 電気料金は約5281円
総務省統計局で行われている家計調査によると、冬場3カ月の電気代の平均は1万6151円です。
※2人以上の世帯で算出(厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、1世帯当たりの人員は2.25人程度)
電気代ですので、純粋な暖房費ではありません。
経済産業省資源エネルギー庁省エネポータルサイトによると、電気代に占める暖房費の割合は約32.7%。エアコンが該当します。
つまり、電気料金に32.7%をかけた数字がおよその暖房費といえます。計算すると、ひと月の電気料金は約5281円ということになります。