3. 老後にもらえる平均年金額はいくらか

老後にかかる平均生活費を確認しましたが、生活費のすべてを貯蓄で賄う必要はありません。老後には年金がもらえます。

厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給者の平均年金額は月15万8753円、国民年金の平均年金額は月5万1974円です。

そのため、厚生年金の平均受給額をもらう会社員の夫と専業主婦の妻の家庭が受け取る年金は月21万727円となります。

老後の平均生活費は月26万8508円のため、月に5万7781円の生活費が不足する計算です。同年齢の夫婦が65歳から90歳到達時点まで老後生活を送ったとすると、老後に年金以外で用意する必要があるお金は約1444万円となります。

「1444万円」を老後に向けて用意するお金の目安にしてみてもいいかもしれません。

4. 老後に必要な貯蓄額は人それぞれ

老後に必要な貯蓄額をシミュレーションしましたが、今回のシミュレーションで出した数値はあくまでも平均的な数値です。

ただし、お金の事情は家庭によって異なります。例えば、夫婦ともに高年収の会社員であれば、老後にもらえる年金が高額のため、老後に向けた貯蓄をする必要性は薄いかもしれません。

そのため、まずはこのまま老後を迎えると自分がどのような老後生活を送ることになるのかシミュレーションしてみましょう。

シミュレーションの結果、理想的な老後生活を送れないことがわかれば、節約による貯蓄や資産運用による資産増加などを目指してみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛