3. 年金収入「厚生年金&国民年金」65歳~69歳の平均受給額は月額いくら?
冒頭で、現在のシニア世代の年金受給額の平均月額に触れましたが、60歳代の場合はいくらになるのか確認しておきましょう。
現行の年金制度では、年金受給開始年齢は原則65歳からとなります。
65歳~69歳の年金額は以下の通りです。
- 65歳:厚生年金14万3504円・国民年金5万8070円
- 66歳:厚生年金14万6891円・国民年金5万8012円
- 67歳:厚生年金14万5757円・国民年金5万7924円
- 68歳:厚生年金14万3898円・国民年金5万7722円
- 69歳:厚生年金14万1881円・国民年金5万7515円
国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台と全体の平均受給額と大きな差はないようです。
2023年度の国民年金の満額受給額は月額6万6250円でした。40年間、全ての保険料を納めた場合に受給できる満額が現行の水準で6万円台ということになります。
国民年金のみを受給する場合は、老後資金の準備は必須といえそうですね。
厚生年金は、国民年金の上乗せして支給される仕組みですので、国民年金のみの場合より年金額は高い傾向にあります。
しかし、厚生年金部分は現役時代の年金加入期間や年収により決定するため、個人差が大きいのが特徴の一つともいえます。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、年金見込額を定期的に確認して、老後への備えを進めていくと良いでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/元銀行員
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローンなども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や変額年金保険の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。大阪府出身。(2024年4月1日更新)
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリア、転職などをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年6月1日更新)。