2. 48歳でNISAを始めるのは遅い?
48歳で独身の人が新NISAを始めたほうが良い理由と、実際にシミュレーションをした結果をそれぞれ確認しましょう。
2.1 40歳代でも新NISAを始めるべき理由
結論としては、新NISAは48歳で始めても遅くないといえます。
その理由としては、次の2点があります。
- 非課税保有期間が無期限化
- 定年退職までの期間が10年以上
まず、新NISAでは非課税保有期間が無期限化したので、自分が投資している資産を運用し続けることができます。
定年までの期間は収入から余剰資金から積立投資を行い、退職後はそれまで積み立てた資産を長期で保有し続けられると、リスクが軽減できる期待が高まる可能性が高いです。
また、年間投資枠の上限はつみたて投資枠と成長投資枠あわせて360万円で、非課税投資枠の上限は1800万円です。
そのため、最短で5年あれば投資枠をすべて使えます。
資産運用に回す余力があれば、より早く非課税の枠を使い切れるので、48歳でも積極的に新NISAを始めると良いでしょう。
では、実際に資産運用をした場合の運用成果がどうなるのかシミュレーションしてみましょう。
2.2 資産運用の成果をシミュレーション
金融庁が公開している資産運用シミュレーションをもとに、積立金額がどのくらいになるのか紹介していきます。
月5万円を年率4%で15年積み立てた場合、運用収益は330万5000円になります。
次に、10万円を年率4%で15年間積み立てた場合の運用収益は、660万9000円になります。
つみたて投資枠の年間投資枠は120万円なので、48歳から毎月10万円を積み立てたら15年間で1800万円になります。
63歳で投資枠を使い切る計算になるので、余力があるならベンチマークにしてみると良いでしょう。
では、40歳代や50歳代からNISAを始める人向けに、注意しておきたいポイントを確認します。