新年が幕を開け、「今年こそ賢くお金を使おう」と思っている人もいるのではないでしょうか。
貯蓄の目標は人それぞれですが、全ての人が考慮すべき共通のテーマとして「老後の資金」があります。
過去には「老後2000万円問題」も話題になりましたが、シニアの貯蓄事情は具体的にどうなっているのでしょうか。
そこで今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、70歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。今のシニアの貯蓄事情を確認しつつ、老後の資金について考えていきましょう。
1. 【70歳代・ひとり世帯】貯蓄100万円~200万円未満は何パーセントか
70歳代・ひとり世帯で「貯蓄」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、70歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【70歳代・ひとり世帯】の貯蓄100万円~200万円未満の割合
- 4.0%
1.2 【70歳代・ひとり世帯】の貯蓄200万円未満の割合
- 37.5%
1.3 【70歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1433万円
- 中央値:485万円
貯蓄100万円~300万円未満は1割未満、貯蓄200万円未満でみると約4割となりました。