2024年1月19日、総務省統計局が発表した「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)12月分」によると、2023年12月の生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は105.9で、前年同月比3.7%の上昇となりました。

じわじわと物価が上昇し続けていることが分かります。

物価上昇と連動して収入も上がれば良いのですが、そういうわけにはいきません。支出だけが膨らみ、家計収支がマイナスとなる世帯は少なくないと考えられます。

こうした事態に備えて、貯蓄の必要性を再認識した人もいるかもしれません。では、同年代の人たちはどれくらい貯蓄をしているのでしょうか。

今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、40歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。

1. 【40歳代・二人以上世帯】貯蓄100万円未満は何パーセントか

40歳代・二人以上世帯で「貯蓄100万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、40歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【40歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円未満の割合

  • 11.1%

1.2 【40歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円未満の割合(金融資産非保有を含む)

  • 37.2%

1.3 【40歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:825万円
  • 中央値:250万円

貯蓄100万円未満は約1割、金融資産非保有を含む割合は約4割となりました。

40歳代・二人以上世帯、住宅ローンや教育資金など支出が増加しやすい時期だと考えられます。

思うように貯蓄が進まない世帯は少なくないでしょう。