手取り給与が少なくて生活に余裕がないと悩んでいる人も多いかもしれません。

給与から天引きされる税金や社会保険料のうち、厚生年金保険料は多くの割合を占めています。では、具体的に厚生年金保険料を年間にどれくらい支払い、老後にいくらの年金を受け取るのでしょうか。

本記事では、年収400万円の会社員が現役時代に支払う厚生年金保険料と、老後に受け取る年金額の合計をシミュレーションします。

年金受取時に発生する税金や社会保険料も考慮しながら詳しくシミュレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 年収400万円の会社員が現役時代に支払う年金保険料はいくらか

まずは、年収400万円の会社員が現役時代に支払う厚生年金保険料をシミュレーションしてみましょう。額面月給30万円、額面ボーナス40万円(20万円×2回)の会社員を前提とします。

厚生年金保険料は、月給やボーナスの金額に応じて保険料が決まる仕組みです。

年収400万円の会社員が年間で支払う厚生年金保険料は以下のとおりとなります。

2万7450円(月給分)×12ヵ月分+1万8300円(ボーナス分)×2回分=36万6000円

20歳から64歳までの45年間勤めるとすると、合計でかかる厚生年金保険料は1647万円です。合計すると、かなり高額な厚生年金保険料を支払うことがわかります。

また、厚生年金保険料は会社員と会社が折半して出す仕組みです。上記のシミュレーションは会社員負担分のみですが、会社負担分も入れると合計で3294万円の厚生年金保険料を支払います。