最近「こけ女」のブームが到来しています。

物持ちのいい実家に行くと、高頻度で見かけるこけし。ただのお人形だと思っていたら、結構な価値があるものかもしれません。

こけしのブームについて、詳しく見ていきましょう。

1. こけしブームの歴史

出所:筆者作成

こけしは、江戸時代に東北地方の温泉地で湯治客のおみやげとして広がったとされるこけし。
心身回復や五穀豊穣など縁起物として考えられてきました。

こけしは頭の丸い部分と円柱の胴体部分という形が特徴。シンプルに絵付けにより独特な雰囲気を醸しています。

もともと、子供のおもちゃとしてつくられたといわれていることもあり、幼児が遊べるように握りやすい形をしています。胴体の太さも子どもの手でしっかり握れるくらいの形です。

今では、シンプルな姿のこけしに魅了される人も多く、顔つきがどれも個性があってマニアの間では見て楽しめるものとして人気があります。

伝統こけしの系譜分類はいくつかありますが、11系統(津軽系、南部系、木地山系、鳴子系、作並系、遠刈田系、弥次郎系、肘折系、山形系、蔵王系、土湯系)といった感じで分けられ、希少価値のあるこけしも存在しています。