株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、後場に入って値を消す

2018年1月26日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,631円(▲37円、▲0.2%) 3日続落
  • TOPIX 1,879.3(▲5.1、▲0.3%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,351.8(+3.2、+0.2%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,079、値下がり銘柄数:876、変わらず:109
  • 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22
  • 年初来高値更新銘柄数:121、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は15億3,427万株、売買代金は2兆9,075億円(概算)となり、いずれも前日から微減となりました。為替相場が109円/ドル台後半まで戻したことを好感した買いが増加した一方、様子見スタンスを続ける投資家も多かったようです。これで3日連続して、売買代金が3兆円にわずかに届かない状況となりました。

そのような中、日経平均株価はやや荒い値動きとなりました。寄り付き直後に一時+128円高まで反発したものの、その後は徐々に上げ幅を縮小してマイナス圏に沈み、後場の半ばには一時▲77円安まで売られる場面がありました。その後は若干押し戻しましたが、結局は小幅下落となる3日続落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けましたが、下落率は日経平均株価よりわずかに大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は小幅反発、売買代金は25日連続の1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は6,834万株、売買代金は1,068億円となり、いずれも前日より減少しました。個人投資家の物色意欲が一段落した模様であり、全体的に盛り上がりに欠けた商いとなっています。

売買代金も25日連続の1,000億円超を維持しましたが、最近にない低調な水準でした。

なお、総合指数は小幅上昇しましたが、前日同様に、1,400ポイントを目指す動きは小休止となっているようです。

アドバンテストなど半導体装置株が大幅安、三菱自動車は▲5%超安の急落

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)とダイキン工業(6367)が大幅安となり、アドバンテスト(6857)やニコン(7731)など半導体製造装置関連株が大幅下落となりました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株が軒並み売られ、三菱地所(8802)など不動産株も大きく値を下げています。その他では、スズキ(7269)が一時▲4%超安の大幅安となり、三菱自動車(7211)は▲5%超安の急落になるなど、自動車株の一角が冴えない値動きでした。

一方、テルモ(4543)や武田薬品工業(4502)が堅調に推移し、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)やリクルートホールディングス(6098)が大きく値を上げました。また、コマツ(6301)と日立建機(6305)が揃って上昇し、日本電産(6594)は続伸で引けています。

新興市場では、力の源ホールディングス(3561)が久々の急騰となり、レノバ(9519)も大幅高となりました。また、サンバイオ(4592)とオンコリスバイオファーマ(4588)が取引時間中に連日の昨年来高値更新となりましたが、その後は売りに押されて安く引けています。

一方、手間いらず(2477)や串カツ田中(3547)などが大きく値を下げて終わりました。

青山 諭志