政府が大々的に旗振り役を務め、「働き方改革」としてさまざまな試みが行われています。しかし、光があればそこに影も生まれるもの。よい影響ばかりではなかったようです。
たとえば、みなさんは「フラリーマン」という言葉を耳にしたことありますか?
働き方改革のダークサイド
フラリーマンとは、「まっすぐ帰宅せずにフラフラして時間をつぶす、家族持ちの男性会社員」のこと。
これは、以前は「家庭を顧みなかった男性が、定年を迎えて家庭での居場所を失い、夜の街をふらふらとさまよう姿」を指して使われた言葉だったそうです。しかし、最近は使い方が変わってきました。
政府が主導する働き方改革の影響で「残業時間の削減」や「定時退社の義務づけ」に踏み切る企業が増えてきたことで、行き場をなくしたサラリーマンが急増しており、今はそのような人々を指していうようになったのです。
彼らは時間つぶしにあまりお金をかけるわけにもいかないので、ファーストフード店や書店、家電量販店などでさまよい、時間が過ぎ去るのを待っているとのことです。
まっすぐに帰れない苦悩
フラリーマンになる人の心理は「家に帰りたいけど帰れない」です。たとえば、
「仕事人間だったので家で何をしたらいいかわからない」
「家事や育児を手伝ってみたけど妻から「やり方が違う」と言われてしまってやる気をなくした」
「たまに早く帰ると『なんでこんな時間に帰ってきたの?』と言われたり邪魔者扱いされたりする」
「せっかくの空き時間だからゆっくり過ごしたい」
と動機は人それぞれのようです。
しかし、パートナーに「残業してくる」と嘘をついたり、「飲み会に行く」と連絡したりするのは、罪悪感も募りますし、あまり健全な過ごし方とはいえないでしょう。
女性側の意見は?
この問題に対して、女性側の意見は、次のように厳しいものでした。