株式市場の振り返り-日経平均株価は一時マイナス圏に沈むも3日ぶりに反発
2018年1月19日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,808円(+44円、+0.2%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,889.7(+12.8、+0.7%) 3日ぶり反発
- 東証マザーズ総合指数 1,289.8(▲1.4、▲0.1%) 小幅4日続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,392、値下がり銘柄数:574、変わらず:98
- 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:85、年初来安値更新銘柄数:9
東証1部の出来高は13億9,234万株、売買代金は2兆6,798億円(概算)となり、いずれも前日より大幅減少となりました。前日の乱高下やNY市場の下落に加え、来週からの決算発表本格化を控えて様子見スタンスが強まったと見られます。ただ、売買代金は2兆5,000億円超の水準を維持しました。
そのような中、日経平均株価は前日ほどではないにせよ、やや乱高下の動きとなりました。寄り付きからプラス圏で推移し、前場の半ばには一時+109円高まで反発する場面が見られました。ところが、後場に入ってから軟調な値動きとなり、一時▲27円安のマイナス圏に沈みます。その後はやや戻して3日ぶりの反発となり、23,800円台を回復して引けています。
なお、TOPIXは終日プラス圏で推移し、上昇率は日経平均株価を大きく上回って終わりました。こちらも3日ぶりの反発です。
東証マザーズ総合指数は4日続落、売買代金は20日連続の1,000億円超え
東証マザーズの出来高は7,258万株、売買代金は1,302億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加となっています。新興市場も模様眺めムードが強まりましたが、売買代金は20日連続で1,000億円超となりました。
ただ、総合指数は前日同様に取引時間中に一時1,300ポイントを回復したものの、最後は小幅下落となって4日続落で引けました。個人投資家の物色意欲がさらに強まるかどうか注目となります。
三菱電機と日立製作所が揃って連日の昨年来高値更新、楽天は7日ぶりに反発
個別銘柄では、三菱電機(6503)が5連騰となって連日で昨年来高値を更新し、日立製作所(6501)も連日の高値更新となりました。また、+4%超高の急騰となった任天堂(7974)も久々に昨年来高値を更新しています。
その他では、アサヒグループホールディングス(2502)が大幅高となり、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)や中外製薬(4519)なども大きく値を上げて終わりました。なお、楽天(4755)は7日ぶりの反発となっています。
一方、ファナック(6954)が4日続落となり、ファーストリテイリング(9983)も売られました。また、しまむら(8227)が連日で昨年来安値を更新したほか、ドンキホーテホールディングス(7532)が大幅安となっています。
その他では、日本ハム(2282)も連日の安値更新となったのが目を引きました。
新興市場では、そーせいグループ(4565)が急落し、ブライトパス・バイオ(4594)や窪田製薬ホールディングス(4596)も大幅下落となるなど、医療バイオ関連銘柄が総じて売られました。
一方、中村超硬(6166)が大きく値を上げ、アドウェイズ(2489)も大幅高で引けています。
青山 諭志