4. 年金制度は本当に得なのか?
年金を損得で考える方がいらっしゃいますが、年金はあくまでも「長生きに備えるための保険」なのです。
現在は60歳まで保険料を支払い、65歳から年金を受け取れるようになっていますが、過去には、老後の年金は60歳からもらえた時代もありましたし、55歳からもらえた方もいらっしゃいました。
損得だけではなく、働きながら収入を得て、働けなくなった時は年金を受け取ると言う考えでも良いでしょう。
もちろん、セカンドライフは悠々自適に過ごしたいと言う方もいらっしゃいます。
今回、話題になっている「45年の国民年金の加入」についても、強制加入ではなく、任意加入であれば、ある程度の理解は得られるのではないかと思います。
ただ、これまで60歳になるまで払えばよかったものを、突然65歳になるまで払ってくださいと言われれば、年金制度の不安が募るのもうなずけます。
しっかりとした説明もなく、「年金の加入年齢が変わります、65歳まで加入するようになります」と言われれば、ますます年金が不安になり、保険料を払いたくないと思う方が増え、不安や不満が増えるかもしれません。
5. 年金は貯蓄ではなく、あくまで保険の制度
現在と過去では生活環境が変化しており、現在の高齢者は元気な方が多いです
60歳や65歳を過ぎても働いている方は多く、元気にされていますね。
しかし、65歳まで今まで支払わなくてもよかった年齢の方が、国民年金の保険料を支払わなくてはならないのは、負担が大きくなってしまいます。
年金保険料の支払いや受け取りも大事ですが、働きたいと思っている方が、より長く働ける環境を作っていくことも大事だと思います。
参考資料
香月 和政