7. 価値がわからない着物も歓迎する専門店が多い

polkadot_photo/shutterstock.com

家から見つかった着物や人から譲り受けた着物などは、価値がわからないことが多いです。着物買取専門店は、そんな相談も日常茶飯事です。

「親が大切そうにしていた」「桐箱に入れられて厳重に管理されている」「親の育ちがよかったから着物もいいものでは?」など、気になったら一度相談してみてはいかがでしょうか。

リサイクルショップと違い、専門店は価値のある着物しか買取していないケースが多いですが、買取可能か答えてくれるはずです。

なお、シニアを対象とすることが多い着物買取は、消費者センターへの問い合わせが多い分野です。査定依頼の前に、依頼する業者のクチコミなどをみて信頼できそうか確認することをおすすめします。

8. 二束三文ではない可能性がある着物の特徴

もし相談の目安に困ったら、以下を参考にしてみてください。

8.1 絹でできている

絹というだけで高くつくわけではありませんが、ポリエステルなどは価格が期待できません。

8.2 共箱がある

共箱とは、作家自身の署名がある箱のこと。多くの場合に桐の箱です。たとう紙が包まれて着物が入っていることがあります。共箱は、真贋鑑定にも使われています。

ちなみにたとう紙は定期的に交換すると、着物が長く持ちます。基本的に、購入時のたとう紙でないことは査定に影響しません。

8.3 落款がある

おくみや衿先などに押されている印鑑です。落款は誰でも付けられるため、それだけで高いことを証明するわけではありませんが、基本的に有名作家の着物には落款が入っています。

形は四角や長方形、六角形などさまざまな形です。着物作家の代ごとによっても落款が異なります。

作家によっては何の字か読みづらく、専門家でなければ判別が難しいことがあります。

ぜひ、リサイクルショップでの処分するものと着物買取業者に持って行くものと。用途に応じて業者を使い分けてみてください。

参考資料

青木 絵莉華