株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反発、後場は伸び悩みが顕著に
2018年1月15日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,714円(+61円、+0.3%) 4日ぶり反発
- TOPIX 1,883.9(+7.6、+0.4%) 3日ぶり反発
- 東証マザーズ総合指数 1,312.7(+17.0、+1.3%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,162、値下がり銘柄数:812、変わらず:89
- 値上がり業種数:23、値下がり業種数:10
- 年初来高値更新銘柄数:258、年初来安値更新銘柄数:9
東証1部の出来高は14億2,170万株、売買代金は2兆4,901億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末のNY市場が大幅上昇したものの、15日の米国市場が休場ということもあり、積極的な売買は控えらえたとみられます。売買代金も2兆5,000億円を下回りました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。しかし、前場の序盤に一時+179円高まで買われた直後から上げ幅を縮小し、その後は目立って盛り返すことなく引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価を若干上回って終わりました。
東証マザーズ総合指数は続伸、出来高は1億株を超える活況な商いに
東証マザーズの出来高は1億1,627万株、売買代金は1,402億円となり、いずれも先週末より増加しました。大型株市場が模様眺めになった分、新興市場の物色意欲が強まったと見られます。出来高は再び1億株を上回り、売買代金も16日連続で1,000億円超となりました。
また、総合指数は終値でも1,300ポイントを上回る上昇となり、続伸で引けています。この個人投資家の勢いが今後も続くかどうか注目を集めましょう。
ソフトバンクGが一時+6%高に迫る急騰、楽天は再び昨年来安値を更新
個別銘柄では、傘下の携帯事業会社の上場が報じられたソフトバンクグループ(9984)が一時+6%高に迫る急騰となり、終値でも大幅高で引けました。
また、ファナック(6954)や信越化学工業(4063)も大幅上昇となり、資生堂(4911)も+3%超高の大幅高となっています。
その他では、昨年末以降の長期金利上昇を受ける形で三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が軒並み昨年来高値を更新し、大和証券グループ本社(8601)など証券株も総じて買われたのが目を引きました。
一方、先週末に急騰したファーストリテイリング(9983)が小幅反落となり、スズキ(7269)、ソニー(6758)、電通(4324)、アサヒグループホールディングス(2502)などが大きく値を下げました。
また、楽天(4755)が大幅安となり昨年来安値を更新し、先週は株価上昇が目立った日立建機(6305)も大幅下落で引けています。
新興市場では、オンコリスバイオファーマ(4588)が値を飛ばしてストップ高となり、サンバイオ(4592)やブライトパス・バイオ(4594)など医療バイオ関連銘柄が昨年来高値を更新しました。一方、ブランジスタ(6176)が▲8%安に迫る急落となり、串カツ田中(3547)やレノバ(9519)も急落して引けています。
青山 諭志