4. まとめにかえて
老後2000万円を用意できている70歳代以上の世帯は、総世帯の約半数だということが分かりました。
しかし、2000万円をクリアしていればそれで安心といえるでしょうか。
年金受給額の減少や物価の上昇、介護や病気など、今よりも必要資金が多くなると思っていた方がよいかもしれません。
確実に預金を増やすことも重要ですが、お金に働いてもらうことで、預金以上の効果を期待することもできます。
代表的な例が「資産運用」です。
資産運用と聞くとハードルが高く聞こえるかもしれませんが、一言で資産運用と言っても、その手段は多岐にわたります。
リスクの度合いは商品によって様々です。
始めて資産運用に取り組む場合は、リスクの低く安定的なものから始めていき、徐々に慣れていくのも良いでしょう。
実際に筆者のアドバイスを元に前向きに資産運用に取り組み始めた方も多数おられます。
始める前は不安を感じていた方も、自分に合った資産運用を始めたことで、少し安心されたようにも見えます。
まずは現状把握と情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
自分に合った資産運用の手段が見つかるかもしれませんよ。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
荻野 樹