おひとりさまの老後について、さまざまなメディアで取り上げられています。おひとりさまであるがゆえに厳しい状況に陥りやすいという点が強調されているものが多いように思います。

実際、「老後に頼れる人がいないがどうなるのだろうか?」「自力で生活できなくなったら施設に入居できるのだろうか?」「保証人がいなくても入院できるのだろうか?」といった不安を抱える人は少なくないでしょう。

本記事では、おひとりさまの現状を見た上で、成年後見制度やおひとりさまの施設入居や入院時の際の手続きについて解説していきます。

おひとりさまの多くが頼る人がいない状況

内閣府「令和5年版高齢社会白書」によると、一人暮らしの人の65歳以上人口に占める割合 は年々増加しています。

【図表1】によると、65歳以上の一人暮らしの人は1980年は男性4.3%、女性11.2%でしたが、2020年には男性15%、女性22.1%という結果になりました。

また、一人暮らしの65歳以上の人は年々増加しており、2040年には男性20.8%、女性24.5%になると見込まれています。

そうした中、おひとりさまは自分の将来について、どのようなことに不安を感じているのでしょうか。ジブラルタ生命の「おひとりさまに関する調査 2022」をもとに見ていきましょう。

【図表2】でもっとも多くの回答を集めているのが「老後の生活費」(44.6%)でした。

「老後資金」や「高齢者の貧困」については、多くの人にとって最大の不安要素となっています。

次いで、「自身の病気」(38.9%)、「親の介護」(30.4%)、「老後の住居」(23.7%)となっています。

病気になった際にはおひとりさま特有の悩みを抱えることにもなりかねません。

元気なときは誰に気兼ねすることもなく、マイペースに生活をしていた方でも、入院したり、生活サポートが必要になったりすると困りごとが多々でてくるでしょう。