60歳代・単身世帯の「金融資産」の実情とは?

定年退職や年金受給があるからか、老後資金を貯めるまでのゴールとして設定されることもある60歳代。退職金だけでなく、その時点での貯蓄額が重要になります。

実際、現在の60歳代の単身者世帯では、どのくらいの貯蓄を所有しているのでしょうか。

【単身世帯】平均値1388万円、中央値300万円

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」

金融広報中央委員会から公表された「家計の金融行動に関する世論調査」によると、60歳代の単身世帯の貯蓄額は平均値で1388万円、中央値で300万円でした。同世代、同世帯形態の中でも大きな差があるとわかります。

◆60歳代・単身世帯の金融資産保有額別の世帯割合◆

  • 金融資産非保有:28.5%
  • 100万円未満:8.0%
  • 100万~200万円未満:5.7%
  • 200万~300万円未満:4.3%
  • 300万~400万円未満:3.6%
  • 400万~500万円未満:2.7%
  • 500万~700万円未満:6.2%
  • 700万~1000万円未満:4.6%
  • 1000万~1500万円未満:6.6%
  • 1500万~2000万円未満:3.6%
  • 2000万~3000万円未満:6.8%
  • 3000万円以上:16.9%
  • 無回答:2.5%

「金融資産非保有」世帯の割合は

先ほどの図から、金融資産非保有の割合の大きさも見受けられます。全体の28.5%を占め、「貯蓄2000万円以上」世帯より「貯蓄ゼロ」世帯の方が多いことが分かりました。

3割近くの60歳代・単身者世帯が貯蓄を非保有という状況は、やや不安定だと捉える方も少なくないかもしれません。老後生活の収支も交え、必要な老後資金を確認してみましょう。