「独身貴族」という言葉がしばしば使われていた時代もありました。

2006年に放送された『結婚できない男』(フジテレビ系列)では建築家・桑野信介(阿部寛)が自宅のキッチンでゴージャスなステーキを焼いてひとり頬張る姿や自室でゆったりとしたチェアに座りクラシック音楽を鑑賞するシーンがあります。

また、2009年に放送された『おひとりさま』(TBS系列)では高校教師・秋山里美(観月ありさ)がひとりで高級なお寿司を堪能する姿やショッピングを楽しむ姿があります。

これらの主人公に共通しているのは安定的な職に就いており、十分な給与を得られているからこそ悠々自適なおひとりさまライフを送れているところにあります。

彼らは富裕層やリッチマンとはいえないものの、広々としたマンションに住み、趣味や食事に惜しみなくお金を使っており、その暮らしはまさに「独身貴族」といえるでしょう。

一概には言えないものの、結婚することで自由に使えるお金が減るという見方もあります。

既婚女性の中には独身時代よりもリーズナブルな価格帯の化粧品を利用している方も少なくありません。

また、独身時代は気軽に食べていた3000円のランチも、結婚後は友人とのたまのランチでも3000円を出し惜しむ方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、夫婦共働きが主流となっている昨今、結婚後は未婚の頃よりも世帯年収が増える世帯がほとんどです。

また、結婚するかどうかは本人の希望がもっとも大きいものの、近年においておひとりさまが増えている原因として「経済的事情」が挙げられることも増えています。

実際のところ、未婚者と既婚者ではどちらが自由に使えるお金が多いのでしょうか。