投資詐欺に遭わないための3つの対策
前章では、約5人に1人は投資詐欺に接触しており、その割合としては若い世代のほうが多いことがわかりました。
「5人に1人」という割合は、投資をやっていない人も含めての数となっているため、普段の日常生活で誰が投資詐欺に遭っても珍しくはないといえます。
投資詐欺に遭わないためには、日頃からしっかりと対策をしておく必要があります。
本章では、投資詐欺に遭わないための3つの対策について紹介していきます。
1. 怪しいと感じたらすぐに調べる
まず、投資詐欺でよく使われる謳い文句である「必ず儲かる投資」は存在しません。
もし、必ず儲かる投資が本当にあるのだとしたら、わざわざ人に紹介する必要もないでしょう。
「話があまりにもうまいな」と感じた場合は、その場で決断せずに一度時間を置いて検討することが大切です。
少しでも怪しいと思った際には、必ず調べて本当に信頼できる「投資」なのかを今一度考えられると良いです。
2. 不安な時はすぐに周囲に相談する
もし投資話を持ちかけられて、「怪しい」「不安」と感じたら、できるだけ早く周囲に相談しましょう。
仮に、すでに詐欺に遭ってしまっている場合は、詐欺の主犯格を特定したり、被害額を取り戻したりするために、すぐに警察へ相談することが大切です。
しかし実際には、投資詐欺に遭ってから詐欺だと気付くのに時間を要するケースが多く、警察庁生活安全局の「令和4年における 生活経済事犯の検挙状況等について」では、約6割の人が「当事者自身が被害に気付くのに1カ月以上かかった」と回答しています。
さらに、警察庁生活安全局の同調査によると、最初に金銭を支払った日から警察に相談に行くまでの期間として、最も多かったのが「6カ月以上」となっています。
投資詐欺に遭ってから時間が経ってしまうと、主犯格の特定や被害額の回復が難しくなるケースが多いため、少しでもおかしいと感じたら、すぐに警察や相談窓口などで相談するようにしましょう。