2018年注目の絶対に外せない資産運用の種類とリスクとは

資産運用初心者は必見のまとめ

新年から気分一新で資産運用を始めたい!とお考えの方も多いことでしょう。その一方で、どのような資産があるのか、また何にどのように投資をすればよいのか迷っている方もいらっしゃると思います。

今回は、そうした意欲のある方がすぐに資産運用を始められるよう事前の準備を含めて整理します。また、資産運用経験者に、実際にどのような運用をしているのか、2018年に気を付けておくべきことは何かを聞いてみました。

はじめに

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本稿では、これから資産運用を始めようという個人投資家が投資することができる資産を中心に、どのような特徴とリスクがあるのかをまとめたいと思います。

資産運用の経験がない方でも無理なく始められる投資対象となる資産から、投資に慣れた方が興味を持てるような内容までを見ていきたいと思います。ご自身のライフプランやリスク許容度(ご自身でとることができるリスク度合い)と照らし合わせながら、参考にしていただければと思います。

資産運用の種類まとめ

初めに資産についてまとめておきたいと思います。ここではすべての資産を網羅しているわけではありませんが、リスクの小さい資産から大きなものまで、投資家が接する可能性のある代表的な資産の特徴とリスクについて整理します。

銀行預金

誰にとっても身近な銀行預金。現在は利子がほとんどつかないので、銀行預金が資産運用の1つだと言うと驚かれる方もいるかもしれません。

皆さんが預けた銀行預金は企業に貸し出され、銀行は金利を受け取ります。また、銀行は預金の一部を国債等で運用することもあります。預金者はそうした銀行の運用収益から利子を受け取ります。したがって、銀行預金も立派な資産運用の一部です。

ただ、1つの金融機関で1000万円以上の預金は保護されません。1つの金融機関で同じ名義で複数口座を持っていたとしても「名寄せ」をされ、上限は1000万円です。ここはあらためて注意をしておきたいポイントです。

外貨預金

外貨預金の金利水準は、日本円を銀行預金として預けるよりも高い場合が多くあります。そして、通貨によって金利水準は大きく異なります。見た目の金利は高く見えても、為替レートの変動リスクがあることには注意が必要です。

投資信託

投資信託を購入すると、株式や債券などへ投資をした金融商品を手にしたことになります。投資信託には、機関投資家と呼ばれるプロ投資家に資金を預け資産運用を任せることができる投資信託(アクティブファンド)や、日経225や東証株価指数などの株価指数に連動する投資信託(インデックスファンド)などがあります。

ただ、投資信託の種類は5000本以上あり、投資初心者にとっては商品の数が多すぎて選べないという声もよく耳にします。

投資信託は複数の投資先に分散して投資をするのが通常ですが、投資先は必ずしも元本が保証された資産ばかりではありません。株式投資同様、投資先の株価や為替レートの変化により基準価額が変動します。投資初心者は投信信託をすすめられることが多いと思いますが、運用会社がどんなに”リスクを分散している商品だ”といったところで、銀行預金とは異なるということは頭に入れておきたい点です。

また、投資信託を購入する前に、ポートフォリオマネージャーと呼ばれる運用者がどのような人物かを知る機会も少なく、資金を預けるために必要な情報が少ないというのが実際です。こうした点は今後改善されていくべき側面です。

ETF

日経225や東証株価指数などの株価指数に連動する投資信託の一種です。ただ、ETFは上場しており、リアルタイムの時価で売買することが可能です。リアルタイムで売買するのが面倒だというのであれば、ETFではなく通常の投資信託を購入するのが便利でしょう。

リスクとしては株式や投資信託と同様に、種類によっては株価指標などに連動して価格変動する点があげられます。また、ETFの中には時折、流動性が小さく取引しにくいETFも存在します。この点は注意しておくべきポイントでしょう。

株式(上場株式)

言わずと知れた上場企業の株式への投資です。株価が上下することで含み益となったり、損失を抱えることもあります。複数の資産に投資をしている投資信託と比べると、各銘柄の株価変動率は大きくなることがあります。

投資信託と異なる点は、株主となるメリットがあげられるでしょう。株主になることで配当や株主優待を受けることができます。近年は上場企業の株主優待がバラエティーに富んでいるため、株主優待目当てで株式投資を始める人もいます。「優待利回り」などという言葉も生まれ、株主優待内容の経済価値に注目する投資家もいます。

ただ、本質的には株価による値上がり益や配当利回りで株価は評価されるべきだという点は念頭に置いておくとよいでしょう。

リスクとしては、企業業績や海外情勢による為替レートの変化などにより、株価水準が変動する点があげられます。業績が思わしくない場合には株価が暴落し、株主が大きな損失を被ることがあります。

REIT(リート)

不動産物件に投資をする投資信託です。REITでは投資金額の大きな案件に投資をすることがあるので、個人投資家では投資できないような物件にも投資できるのが魅力です。これはREITに限らず投資信託の長所ともいうべき点です。リスクとしては、景気の上下で不動産価格や賃貸収入が影響を受けることによる価格変動があります。

FX投資

外国通貨への投資です。証拠金を差し入れることで、自己資金よりも大きな金額を運用することができます。ただ、証拠金を活用し、レバレッジをかける際には短期で大きな利益が出る可能性がある一方で、大きな損失が出ることもあると認識する必要があります。長期でじっくりと資産形成を目指す投資家には適当ではない投資かもしれません。

先物取引

株価指数や商品などの先物価格を対象とした投資です。FX投資と同様に証拠金を差し入れることで、自己資金よりも大きな金額を運用することができます。また、FX投資同様に証拠金を活用してレバレッジをかける際には短期で大きな利益が出る可能性がある一方で、大きな損失が出ることがあります。先物取引も長期で資産形成を狙う層には適当な選択肢でないかもしれません。

不動産投資

不動産投資は物件ごとに条件が異なるので、物件の目利きが重要となります。また、自己資金で投資する場合は当てはまりませんが、金融機関からの借入が必要な投資家も多いでしょうから、万人向けの投資対象とは言えません。リスクとしては事故や火災、地震などがあり、保険でカバーできる部分もありますが、事前に予測することが難しい点には注意が必要です。

どうしても不動産投資がしたいが、手元に資金もなく、金融機関からの借入も難しい場合には、REITに投資をするという選択肢があります。

太陽光発電投資

不動産投資と同様に物件ごとに条件が異なります。立地の日照時間など地理的条件などの個別要因で投資による収益が異なることがあります。こちらもリスクとしては事故や火災、地震などがあり、保険でカバーできる部分もありますが、事前の予測が難しいということがあります。

ただし、不動産投資とは異なり、空室リスクなどがないため安定して運用できる点を評価する不動産投資経験者もいます。天候リスクはあるものの日照時間の変動は各年でそれほど大きく変わらないため、不動産投資で直面する空室リスクよりはマシという考え方もできるでしょう。

未上場株式投資

未上場企業への投資です。上場企業株投資と比べて情報開示が少ないのが普通で、投資判断をする材料が少ないのが投資家にとってはマイナス材料です。ただ、投資先が上場する場合には上場時につける株価が投資時の株価を大きく上回ることがあります。これが未上場株投資の醍醐味と言えるでしょう。

リスクとしては、投資先がベンチャー企業である場合には、経営が思うようにいかなかったり、最悪の場合には倒産をして株式が無価値になることもあります。

未上場株投資にはベンチャーキャピタル(VC)と呼ばれるプロ投資家もいます。そうしたプロ投資家と同じように優良な未上場企業にアクセスできるか、また実際に投資をすることができるのかなど、これから投資デビューをしようという人にとってはハードルが高いのが実際でしょう。

仮想通貨取引

ビットコインが有名ですが、その他にもイーサリアム、ネム、リップルなど様々な種類があり、現在は高い上昇率で注目を集めています。近年は国内でも仮想通貨取引所が多数設立され、取引環境も整備されつつあります。

その一方で、中国などの特定の国では仮想通貨の取引に対して厳しい対応をするケースもあり、広く認められた投資先と言うのは時期尚早でしょう。極めて投機的だと指摘する声もあります。

とはいえ、値動きがよく、これまでFX投資をしてきた投資家がシフトしているとも見られ、認知度が上がってきているのは間違いありません。ビットコインなどは「デジタル・ゴールド」とも言われ希少性が特徴です。決済として不便だという声もありますが、価格上昇を狙う保有者からすれば、決済機能は特に問題にならないということもあり得ます。

資産運用の始め方

ここまでまとめた金融資産のうち、銀行預金や外貨預金は言うまでもなく銀行で口座を開設する必要があります。一方、投資信託、株式、ETF等への投資や、その他の金融商品を購入する場合には、証券会社で口座開設をする必要があります。また、仮想通貨については取引所に口座を開設する必要があります。

投資を始めたい!と思い立っても、意外に手続きの途中で投げ出してしまう人も少なくありません。テクノロジーの活用でユーザーインターフェースが改善し、以前と比べると最近では面倒なことも少なくなってきましたが、それでも金融機関によって差はあります。

口座開設に際しては、初めての場合は戸惑うこともあるでしょうが、投資を始めるための準備だと思って、頑張ってやり切ってください。

資産運用の運用スタイルを整理-「ドラゴンクエスト」の戦闘作戦に例えると

これから資産運用を始めようという場合、投資ができる金融資産やどこで取引すればよいのか理解できても、どのような運用をすればよいのか、初めは手探り状態かもしれません。

そこで、カジュアルな例えで恐縮ですが、30~50歳代の方にはおなじみの「ドラゴンクエスト」の戦闘中の作戦になぞらえて、それぞれのタイプにどのような資産運用が向いているのか、どのような金融商品が該当するのかといった例を示しておきます。ぜひ参考にしてみてください。

いのちをだいじに(慎重派)

安全性重視の投資家ということで、継続的なキャッシュフローを重視するかもしれません。そうした方には、国債やバランス型投資信託がおすすめです。バランス型投資信託とは、株式や債券、REITなどが含まれた投資信託です。株式だけの投資信託よりも値動きが安定していることが多いのが特徴です。

ただ、継続的なキャッシュフローを重視しすぎるあまり、過度に分配を強調する分配型の投資信託は避けた方が無難でしょう。運用資金に余裕があるのであれば、再投資が可能な投資信託をおすすめします。一度現金を手にすると、再び投資案件や投資対象を探す必要があります。これは投資経験をどれだけ重ねても意外に面倒な作業です。

ガンガンいこうぜ(積極派)

キャピタルゲイン重視の投資家ということで、株式投資や場合によってはアクティブファンドの投資信託が向いているのではないでしょうか。

また、リスクがあることを認識いただいたうえで、短期で収益を実現したい方にはFX投資は選択肢の一つとなります。ただ、最近では為替レートの変動が小さくなってきているので、タイミングを計る必要があるかもしれません。

いろいろやろうぜ(好奇心旺盛派)

このタイプには、分散投資重視の投資家や、様々な金融資産を勉強したいという方が多いかもしれません。この場合、株式、投資信託、ETF、REITなどが比較的アプローチしやすい投資対象・金融商品と言えます。

ただ、あまり手を広げすぎると結果的にバランス型投資信託を購入しているのと変わらないこともありますし、手数料や関連費用がそちらを購入した方が安かったということもあり得ます。

投資経験の長い人はどういった資産運用をしているの?

ここでは、金融機関出身者で20年弱の投資歴があるA氏に、どのように資金を運用しているか伺いました。

――資金の運用はどうやっているのですか。

「既に手元にある資産(ストック)と給与など(フロー)で分けて考えています。既にある資産は銀行に預金として預けている部分もありますが、これまでリーマンショック後に住宅ローンを活用して購入した不動産などがあります。また、一部は米国株式、そして仮想通貨に投資をしています。加えて、給与の一部で外国株式に投資をした投資信託(インデックスファンド)を毎月購入しています」

――国債やそのほかの債券には投資をしないのでしょうか。

「既に金利が低い状態なので、値上がりを大きく期待できないので保有していません。低金利は日本だけではなく、他の先進国でも同様なので、海外の債券もポートフォリオに入れていません」

――なぜ米国株式や外国株式に投資をするのでしょうか。日本株ではダメなのでしょうか。

「米国経済が成長するスピードとその可能性が日本経済よりも高いと考えているからです。世界経済も日本経済と比べると長期で見れば安定して成長すると考えています。名目GDPが伸びれば株価もある程度連動して上昇すると考えているので、じっくり運用するには景気循環がより前面に出る日本株よりも米国株や外国株式の方が長期でどっしり構えられます。とはいえ、日本株でも長期で着実に成長する企業もあるので、すべてを否定するわけではありません」

――仮想通貨は危険ではありませんか。

「私もおっかなびっくりで始めましたが、ボラティリティの小さくなったFX投資よりは面白いですね。また、ブロックチェーン技術は今後様々なシーンや産業と接点を持つことになるかと思いますので、単にチューリップなどと比較するのは安易かなと思っています」

――実際の取引はどこで行っていますか。

「株や投資信託のほとんどネット証券ですね。品揃えが豊富ですし、手数料もリアル店舗のある証券会社で取引するよりも安いですから。仮想通貨は取引所で取引を行っています」

――2018年に注目する資産運用はありますか。

「株式投資について、どこかで利益を確定しなければならないのではと考えています。ところが、その資金を割り当てる先が見当たらないのが課題です。一時的に安定運用の投資信託か、仮想通貨が面白ければそちらに資金を動かすかもしれません」

――不動産投資はいかがですか。

「自分が住宅ローンで購入した土地の値段も折り込みチラシで見る限り50%以上も上昇しています。場合によってはそれ以上の価格になっているようですから、どちらかといえば自分の保有する不動産については売却スタンスではないでしょうか。もっとも住んでいるので簡単には売れませんが」

まとめ

いかがでしたでか。新年ということで、じっくりと資産運用について考えてみるのもよいのではないでしょうか。NISAやiDeCoといった税制面でメリットがある制度も整備されつつあるので、投資を始めるのにはよい環境になってきたと言えるでしょう。とはいえ、各資産の特徴やリスクについてはしっかりと頭に入れて、無理のない運用をするのが理想ですね。

LIMO編集部

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LIMO編集部

LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に構成されています。国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報ををわかりやすくお届けします。