団塊世代である1947(昭和22)年~1949(昭和24)年生まれの方は、2023年時点で74歳~76歳になります。
70歳以上人口は2889万人で、前年に比べ20万人増、75歳以上人口は2005万人で、前年に比べ72万人増に。
こうした70歳代のお金事情は、私達のものと違いがあるのでしょうか。
たとえば、2019年に市場ワーキング・グループの報告書により話題となった老後2000万円問題。
実際にはあくまで平均値であり、ひとそれぞれ生活スタイルなども違うため一概に言えることではありませんが、老後資金のひとつの目安として考えておいた方が良いかもしれません。
70歳代以上の方は、実際に「貯蓄2000万円以上」を保有しているのでしょうか。
公的資料から見ていきたいと思います。
1. 75歳以上人口が初めて2000万人を突破
総務省が公表する「統計からみた我が国の高齢者」によると、75歳以上人口が初めて2000万人を突破しました。
これは、「団塊の世代」(1947年~1949年生まれ)が2022年に75歳を迎えたことによると考えられます。
総人口に占める割合は、70歳以上人口で23.2%、75歳以上人口で16.1%、80歳以上人口は10.1%です。
80歳以上人口は、総人口に占める割合が初めて10%を超え、10人に1人が80歳以上となりました。
長寿国である日本において、老後資金の確保は今後も課題となるでしょう。
では、今の70歳以上世帯はどれほどの貯蓄を保有しているのでしょうか。