5.1 生活費と介護費用を別で考える
まず1つ目は、生活費と介護費用を別で考えることです。
老後対策をする上で、生活費を準備することを目標に準備する方が多いですが、ここで忘れてはいけないのが介護費用です。
介護費用は受けるサービスによって費用が大きく違います。
例えば老人ホームやサービス付き高齢者住宅だと、地域によっては一時金が1000万円を超える施設もあります。
生活費もそうですが、介護費用のことも考えながら生活費と介護費用を別々に考え準備をすることが、老後生活を豊かに生活する秘訣なのです。
5.2 老後資金を多めに見積もる
2つ目は老後資金を多めに見積もることです。
老後生活を考えたときに生活費や食費を低く見積もる方が多いですが、今後の物価上昇などもしっかりと加味をして計算しましょう。
老後資金の金額を少なくしたいという気持ちからも、見積もり額を少なくしたいと思う方もいらっしゃるため、最低限の金額とは考えずにゆとりのある生活をイメージして多めに見積もることが重要です。
6. 老後に向けたまとめ
今回は「60歳代の貯蓄額2000万円を超える世帯の割合や老齢年金の受給額」について
お話をしてきました。
老後生活のためにお金を準備することは簡単なことではありません。
毎月コツコツと貯金をすることは大変ですが、「継続は力なり」という言葉があります。
少額でも良いので、毎日、毎月の積み重ねが老後生活を豊かに過ごせる秘訣なのです。
そしてこれは資産運用も同様です。
皆さんもこの記事をきっかけに、老後生活への準備を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2022年 (二人以上世帯調査)」
長井 祐人