低所得世帯や子どものいる世帯、障害や高齢者を抱える世帯や人に対して、公的な支援を行う制度を社会福祉制度といいます。

社会福祉の政策提言や予算の確保を求めながら、地域の社会福祉を充実させるために活動している非営利の民間組織が「社会福祉協議会」です。

12月からは歳末たすけあい義援金が始まるため、街のいたるところでポスターを目にする方もいるのではないでしょうか。

今回は、社会福祉協議会の概要と、低所得世帯に社会福祉を目的とした資金の貸し付けができる「生活福祉資金貸付制度」について、解説します。

社会福祉協議会とは?

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社会福祉協議会は、各都道府県や市町村区で活動を行っています。

以下の通り、さまざまな観点から、地域住民の福祉を下支えしています。

  • 地域福祉
  • 児童福祉
  • 障害福祉
  • 高年福祉
  • 国際福祉
  • 災害時支援

このうち、各市区町村区に設置されている「市区町村社会福祉協議会」では、訪問介護や配食サービスなどの福祉サービスや、子育て世帯への相談場所の提供が主な活動です。

各都道府県で設置されている「都道府県社会福祉協議会」は、福祉事業の専門的な研修の実施や、生活資金や教育資金の貸し付けが受けられる「生活福祉資金貸付制度」の窓口も担っています。

全国社会福祉協議会は、社会福祉に関する図書・雑誌の刊行、福祉に関わる人材の養成や研修が主な活動内容です。

では、このうち生活福祉資金貸付制度について、制度を利用できる人の条件について詳しく確認しましょう。