3. 70歳代に向けて!今からできることを整理
老後世代である70歳代の平均貯蓄額や年金事情を確認しましたが、いかがでしたでしょうか。
公的年金の受給額を増やす「しくみ」自体はありますが、限界があるでしょう。
年金だけに依存する老後は、物価上昇などの不安が生まれます。
「人生の三大資金」のひとつと呼ばれる老後資金は、時間をかけてコツコツと準備していく計画が必要です。
預貯金や資産運用を上手に組み合わせながら、運用を検討することもひとつです。
今はiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やNISAなどの税制優遇制度を活用した積立投資もありますし、資産運用をやったことがない方でも始めてみたいと思うきっかけが多い時代になっているのかもしれません。
ただし、iDeCoやNISAも万能ではなく、資産運用である以上必ず資金が増えるというものでもありません。
資産運用には常に元本割れのリスクが伴いますが、銀行預金の金利があてにならない今、効率よく資産を育てる手段としては、有効といえるでしょう。
ライフスタイルや資産状況にあった方法を見つけ、将来の漠然とした不安を減らし、今を楽しく生きましょう。
参考資料
足立 祐一
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。