株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回は日清製粉グループ(2002)について、配当金や株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。

1. 日清製粉グループの配当金のリターンはいくらか

日清製粉グループの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の期末配当と2024年3月期中間配当」の計2回を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年11月2日
  • 株式の取得価格:1602円(取得日の終値)
  • 2023年3月期・期末配当:21円
  • 2024年3月期・中間配当(予想)::21円
  • 100株ベースの配当金のリターン:+4200円

それでは次に、株価変動によるリターンを計算します。

2. 日清製粉グループの株式投資のトータル・リターンはいくらか

以上、配当金のリターンについて振り返ってきました。

次に、株価変動によるリターンを計算します。

  • 株式の取得日:2022年11月2日
  • 株式の取得価格:1602円(取得日の終値)
  • 取得から1年後の日付:2023年11月2日
  • 1年後の株価の終値:2251.5円
  • 100株ベースの株価変動によるリターン:+6万4950円

そして最後に、トータル・リターンを計算します。

  • 配当金のリターン:+4200円
  • 株価変動によるリターン:+6万4950円
  • トータル・リターン(金額ベース):+6万9150円
  • トータル・リターン(%ベース):+43.2%

トータル・リターンは金額ベースで+6万9150円でした

出所:各種資料をもとに筆者作成