60歳代の住宅ローン残高
資料によると、60歳代の住宅ローンの残高の平均額は766万円、中央値は225万円でした。
残高別に割合を見ると、以下の通りになります。
- 50万円未満:3.6%
- 50万円以上100万円未満:1.2%
- 100万円以上200万円未満:3.6%
- 200万円以上300万円未満:1.2%
- 300万円以上500万円未満:4.8%
- 500万円以上700万円未満:6.6%
- 700万円以上1000万円未満:6.6%
- 1000万円以上1500万円未満:8.4%
- 1500万円以上2000万円未満:6.6%
- 2000万円以上:15.0%
項目別にみると、住宅ローンの残高が「2000万円以上」と回答している割合が最も多くなっています。
70歳代の住宅ローン残高
70歳代では、以下の結果となりました。
- 50万円未満:0%
- 50万円以上100万円未満:0.9%
- 100万円以上200万円未満:5.5%
- 200万円以上300万円未満:2.8%
- 300万円以上500万円未満:6.4%
- 500万円以上700万円未満:6.4%
- 700万円以上1000万円未満:8.3%
- 1000万円以上1500万円未満:7.3%
- 1500万円以上2000万円未満:4.6%
- 2000万円以上:6.4%
60歳代の場合、定年退職によって受け取れる退職金を返済に充てようとしている人が多いため、住宅ローンの借入がまだ残っていると考えられます。
ただ、70歳代でも住宅ローンの残高が残っているので、退職金で完済ができなかったか、退職金は支給されないので、そのまま返済を続けている可能性が高いです。
では、老後の生活に影響を及ぼさないように住宅ローンはどのように組めばよいのか、住宅ローンを借り入れする時のチェックポイントを確認しましょう。
老後を見据えた住宅ローンの組み方
老後を見据えて住宅ローンを組む場合は、次のポイントを踏まえると良いです。
- 完済時の年齢は定年退職前に設定する
- ボーナス併用払いはできるだけ組まない
- 退職金で住宅ローンを完済できるように組む
それぞれのポイントについて確認しましょう。
完済時の年齢は定年退職前に設定する
まずは、住宅ローンの完済年齢を定年までに設定できるかをチェックしましょう。定期的な収入がある前提で返済を行うため、収入が年金しかなくなると返済が厳しくなります。
定年退職までに住宅ローンの完済ができるように組めないか、確認しましょう。
ボーナス併用払いはできるだけ組まない
ボーナス併用払いは、組まないようにしましょう。ボーナス月にまとまった返済が生じるので、退職後にボーナス払いがあると生活のやり繰りが苦しくなる可能性があります。
そのため、ボーナス併用払いは組まない形で組めないか検討してください。
退職金で住宅ローンを完済できるように組む
退職金を繰り上げ返済資金に充てる場合、残債が退職金に比べて少なくなるか、確認してから借り入れを行いましょう。
退職金より残債が多いと、退職金だけでは完済できずに、引き続き返済が続いてしまいます。
そのため、仮に定年退職時点で残債があったとしても、退職金で完済できるか確認しておきましょう。